石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

パンデミックの1年間でレズビアンバーさらに減少 米国

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米国でただでさえ数が減りつつあったレズビアンバーが、Covid-19のパンデミックによりさらに減少していると報じられています。

詳細は以下。

www.nbcnews.com

レズビアンバーはもともとゲイバーよりずっと数が少なく、オーバリン大学のGreggor Mattson氏の研究(2019)によれば、ピーク時の1980年代でも推定で全米200店ほどだったんだそうです。その後1990年代後半から米国全体でLGBTQバーの閉店が増えて行ったんですが、中でも特に大幅に減ったのが、女性向けの店と、非白人が経営する店。2020年の時点で、米国のレズビアンバーは推定16店しか残っていないと言われていました

そこに新型コロナのパンデミックが1年続いて、フィラデルフィア最後のレズビアンバー「Toasted Walnut」が閉店に。他の15店は、限定的に営業再開しているところもあるものの収益は減っており、少なくとも9つのレズビアンバーが募金活動を始めているそうです。レズビアンバーを救うためのキャンペーンも立ち上げられてます。

このニュースを読んで、90年代後半にオレゴン州ポートランド出身のレズビアンの友達と話していたときのことをちょっと思い出しました。その友達は英語教師として日本の地方都市で働いていたんですが、「来日前に『ポートランドと同じぐらいの規模の街だよ』と言われたからここで働くことにしたのに、レズビアンバーが1軒もないなんて。だまされた」と嘆いてたんです。で、「仕方ないよ、東京でさえレズビアンバーは5軒もないんだよ」と言ったら、すごくびっくりされたんですよそのときは。それが今や、ポートランドはおろかニューヨークでも3軒しかレズビアンバーが存在しないだなんて。寂しいです。