Advocate.comが、ソチ五輪に際して発表された、ロシアのLGBT迫害を皮肉る傑作動画を特集しています。カイリー・ミノーグからコカコーラのCMパロディまで、毒と笑いがきいてておもしろいよ!
詳細は以下。
Sochi's Soundtrack: Viral Videos Protest Russia's LGBT Hatred | Advocate.com
上記記事では全部で5種の動画が紹介されているのですが、ここではうち2種だけ紹介してみます。
カイリー・ミノーグ「Your Disco Needs You」バージョン
アスリートが身体的接触をするのを許せず、逮捕して牢獄にぶち込むプーチン。それをTVで見ておびえる、おそらくクロゼットの少年。暴力をふるわれるLGBTたち、外界から隔絶されるゲイ・ファーザーたち……という流れをテンポよく、かつ皮肉と笑いを込めて描いたのち、満を持してカイリー・ミノーグ(役の女性)が女神のごとく降臨するというストーリー。
なぜこの曲が使われたかわかりますか? 歌詞の中の、フランス語の台詞部分(2:37~)が、こんな意味だからです。
あなたは決してひとりじゃない。何をすべきか知っているはず。
ただ単に「ヨディスコー、ヨディスコー」と繰り返してるだけの歌じゃないんですよ。女神カイリーのこの啓示とともに人々に何が起こるか、それは動画を見てのお楽しみ。
コカコーラのCMパロディーバージョン
コカコーラの古いCMに、暴力をふるわれるロシアのLGBTたちの映像を挟み込み、同社がソチ五輪のスポンサーであることを批判する動画。元CMの最後に出てくる"It's the real thing."(『これぞ本物』)という有名なキャッチフレーズが、同時に「これ(LGBTへの暴力)は本当に起こっていることです」とも受け取れてしまうところが皮肉で皮肉で。
コカコーラは先日南アフリカでのキャンペーンでもホモフォビアを指摘され、その後一生懸命多様性アピールをするCMをリリースしたりしていましたが、やはり批判は避けられないようですね。無理もないわ。
その他の動画について
元記事では上で紹介した以外に、Pussy Riotによる"The Mother Russia"バージョン、それとはまた別の"Mother Russia"バージョン、ブロードウェイ・スターが集結して制作した、12分近い長さのブロードウェイ・バージョンなどが挙げられています。ブロードウェイ・バージョンなんて、ジョナサン・グロフとジェレミー・ジョーダンが恋人役やってんのよ。というわけでどれもそれぞれ強烈なので、ぜひ見てみてください。