台湾公共電視台(Taiwan Public Television Service)が、2014年3月16日(現地時間)、同性愛者とその家族を主役とするライトなコメディー映画を放映するそうです。同国でこれまでTVで放映された同性愛テーマの映画や番組はほとんどが悲劇で、このような家族コメディーは初とのこと。
詳細は以下。
Taiwan to air first gay family comedy | Gay Star News
この作品は長さ30分のショートフィルムで、タイトルは『海倫她媽』。直訳すると「ヘレンのママ」。英題は‘Penguins at North Pole’だそうです。内容は、女手ひとつで育てた娘のヘレンがレズビアンだと知ったお母さんが、理解あるふりをして娘の信頼を勝ち取り、ゆくゆくは男と結婚させようとたくらむというもの。YouTubeにトレイラーがupされていますが、コミカルで、かつかわいいですよー。英語字幕がついているので、意味もわかって大助かりです。
動画の中に出てくるヘレンとその彼女がめちゃめちゃキュートなんですが、どうやら英題の由来はこのふたりの、
「誕生日のプレゼント、何がいい?」
「北極で撮ったウエディング写真」
という会話にあるようです。公式Facebookによると、ヘレンは謝欣穎(Nikki Hsin-Ying Hsieh)さん、その彼女・鐵木は林辰唏(Zaizai Lin)さんという女優さんが演じているみたい。タイトルでもあるヘレンのお母さん役を担当するのは、譚艾珍(Tan Ai Chen)さんというベテラン女優です。
なお、この映画について、製作班は以下のように話しているそうです。
「(同性愛者の子を持つ)パパやママたちに、気軽に、でもわかりやすく、みなさんは一人じゃないですよと伝える映画をつくりたいと思っています」
‘We want to make a movie for moms and dads [with gay children] to show in a light-hearted but easily understandable way that they are not alone,’
必要なことですよね。日本のTV局でもやってくれないかしら、この映画。とても見たいです。