石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ベトナム人の3分の1が同性婚に賛成

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ベトナムで5300人を対象とした「同性婚への社会的展望調査」(‘Social Perspectives on Same-Sex Marriage’ study)の結果、ベトナム人の3分の1が同性婚に賛成しているという結果が得られたそうです。

詳細は以下。

More Vietnamese supporting gay relationships | Society | Thanh Nien Daily

ベトナムでは2014年5月、議会で「結婚と家族法」(Marriage and Family Law)修正案についての討議と投票がおこなわれることになっています。この調査はそれにさきがけておこなわれたもので、ベトナム全土の合計8つの中央管轄市と省の、計68の行政区で実施されたとのことです。

調査結果は、同国の保健医療戦略政策研究所(Health Strategy and Policy Institute)と社会経済環境研究所(Institute for Studies of Society, Economy and Environment)によって、2014年3月26日に発表されました。それによるとベトナムでは同性婚賛成派は33.7%、反対派は52.9%。同性カップルが養子縁組や、財産の共有、遺産相続などの法的権利を持つことに賛成する人は41%だったとのこと。

親戚、友人、同僚、隣人の中に少なくともひとりはカミングアウト済みの同性愛者がいると答えた人は約30%。同居中の同性カップルを知っている人は62%。同性婚を認めても自分の家族に悪影響はないとする人は72%だったそうです。

同性婚賛成派が約3分の1というのは少ないと思われるかもしれませんが、米国の10年前とほぼ同じ数値ですよ、これ。その米国で今や過半数が同性婚を支持しているのですから、ベトナムも今後10年ぐらいで大きく変わっていく可能性があるかも。

ちなみにベトナムでは2012年12月から同性カップルの法的権利について検討され始めており、2013年には厚生省が同性婚を法制化すべきと提言しています。アジアにおけるこうした動きは同国だけではないようで、Thanh Nien Dailyによればタイでは同性カップルの法的権利に関する法案が起草されており、カンボジアでは民法から結婚を男女間のものとする定義をなくす動きがあるとのこと。……日本、取り残されてね? 大丈夫?