ジュードの緘黙は続き、キャリーにも新たな困難が。一方、マイクの殺人疑惑には新たな展開が見られます。面白いことは面白いんだけど、一歩間違うとただのメロドラマな気配がちょっと嫌かも。
今回非常にリアルだったのは、マイクのアル中彼女・ダニのふるまい。自分が未成年者をレイプした(同意があっても相手が未成年ならレイプです)くせに、被害者に向かって「お前が私を利用した」「見つかったらパパはお前を許さない」って、典型的な性虐待者の台詞をばんばん並べてるんだもん。それにあっさり振り回されるブランドンの姿もいかにも機能不全家庭の子で、真に迫ってました。
ここ以外の部分でも、概して心の傷を描くのがうまいシナリオだったと思います。役者さんの力もあるんだけど、とにかくジュードとキャリーを心配せずにはいられません。あと5話でどうオチをつけるんでしょうね、これ。この姉弟だけは幸せにしてもらわないと、暴れるよあたしゃ。
そこで気になるのが、今回またしてもしつこくブライリー(Braillie、ブランドンとキャリーのカップリングのこと)路線がほのめかされているところです。こういう両面待ち展開って、話を陳腐なメロドラマに近づけるだけだと思うんだけどな。万一「キャリーが実の父親に引き取られて、ジュードもなぜかそれで納得し、ブランドンは大手を振ってキャリーとつき合うことになりました、めでたしめでたし」なんていう牛の糞みたいな結末にされたら、ジュードの緘黙さえメロドラマの材料でしかなくなっちゃうよね。それは嫌すぎる。たとえ最終的にブライリー路線で終わるにしても、お涙頂戴以外のひねりを何か入れてほしいと切実に思ってます。
あ、ちなみにゲイ・テーマに関しては、コナーとリーナのこの会話がよかったです。
The Fosters - 2x05 (July 14 at 9/8c) | Sneak Peek: Connor's Confession - YouTube
リーナはいろいろ辛い過去もあったみたいですが、現在のアダムス・フォスター家でもっとも健康な人だと思います。