石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ブロードウェイ・バックワーズ2015に全員男性の「セル・ブロック・タンゴ」登場

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米国のHIV/AIDSチャリティ団体主催の年次イベント「ブロードウェイ・バックワーズ」が、今年は『シカゴ』の「セル・ブロック・タンゴ」の全員男性バージョンを披露。同イベントは今年、史上最高額である46万ドル以上の収益をあげました。

詳細は以下。

Watch an all-male performance of 'Cell Block Tango' | EW.com

全員男性で演じる「セル・ブロック・タンゴ」はこちら。

女囚を男囚にするってことで、「歌詞は"She had it coming"」になるのかしらと一瞬思ったら、違うのね! これはゲイ・バージョンなので、歌詞は全部オリジナルのままで、囚人たちがそれぞれ殺した男たちについて歌うパフォーマンスとなっています。ハンガリー語のところをスペイン語で演じる(全部は聞き取れなかったけど、たぶん内容はハンガリー語と一緒)工夫もおもしろいし、『ブック・オブ・モルモン』のジョークを入れるという小技にも笑いました。振付がところどころマスキュリンになってるところもいいねえ。

この「ブロードウェイ・バックワーズ」(Broadway Backwards)は、年に1度、有名俳優たちが集まってミュージカルの有名曲をゲイやレズビアンの物語として演じるというイベント。収益は主催者であるHIV/AIDSチャリティ団体「ブロードウェイ・ケアーズ・イクィティー・ファイツ・エイズ」(Broadway Cares/Equity Fights AIDS、BC/EFA)と、「ザ・レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル・アンド・トランスジェンダー・コミュニティ・センター」(The Lesbian, Gay, Bisexual & Transgender Community Center)の資金として使われます。今年は3月9日にニューヨークのAl Hirschfeld劇場で開催され、史上最高額である466717ドルものお金を集めたとのこと。

2013年の"And I Am Telling You..." (『ドリームガールズ』の)も大好きだけど、今年のこれも同じぐらいいなあ。何より、このイベントの「人をエンタテインしてお金を集め、そのお金が人助けになる」というコンセプト自体が好き。ニューヨークに住んでたら、毎年行くのに!