石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

台湾・高雄市で同性パートナー登録制度がスタート 同国初

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2015年5月20日、台湾初の同性パートナー登録制度が高雄(カオシュン)市で始まります。これは象徴的なもので、遺産相続などの権利は得られないものの、手続きによりパートナーの緊急手術時の同意などが可能になるとのこと。

詳細は以下。

この制度は、「阳光注记」(英訳は"sunshine registration"、日本語に直訳すると『日光登録』か『おひさま登録』?)と呼ばれるもの。台湾の民法では結婚は男女間のものとされているため、これは同性婚ではなく、あくまで象徴的なものだとのこと。高雄市政府の民政局長は、同市は多元的文化への敬意と善意を示すため、法律の改正より先にこの登録制度を導入したのだと語っているそうです。

登録受付は2015年5月20日午前8時から。登録しても遺産相続などの法的権利は発生しないものの、「個人の資料の検索の同意書」への署名があれば、パートナーの緊急手術の時などに医療機関、裁判所、警察などが戸籍システムを検索でき、パートナーの「身内」として手術の同意書に署名することが可能になるとのこと。

権利の面ではまだまだ改善が必要な制度だと思いますし、実際、高雄では5月13日、ゲイ団体が「法律婚のカップルと同等の扱いを求める」と表明しているようです。しかし、それでもやはり進歩は進歩。これを足がかりにどんどん先に進んでくれるといいな。