石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

エルサレムのプライド・パレードで6人刺され2人重傷(追記あり)

f:id:miyakichi:20150731114732j:plain

イスラエルの首都エルサレムで2015年7月30日、ナイフを持った超正統派ユダヤ教徒の男がゲイ・プライド・パレードの参加者に襲いかかり、6人を負傷させました。うち2人は重傷。

詳細は以下。

ゲイ・プライド・パレードにユダヤ教徒の男がナイフで襲撃 6人重軽傷

襲撃の瞬間の写真はこちら。

イシャイ・シュリセル(Yishai Schlissel )容疑者が取り押さえられたところ。

APによれば、同容疑者は2005年にもパレード参加者をナイフで負傷させ、つい3週間前に出所したばかりだったとのことです。今回の襲撃方法が、また怖いんだ。以下、ハフポスト日本版より引用。

容疑者は近くにあるスーパーマーケットに身を潜め、パレートが通りすぎようとした時に飛び出して襲撃したとみられる。

もしこれが事実であれば、同容疑者は刑務所に入っても少しも懲りず、計画的に同性愛者を殺傷しようとしていたってことですよね。ひどすぎて言葉もありません。

The Times of Israelによると、同国のチーフ・ラビ(ユダヤ教の主要な指導者)たちは今回の事件について「襲撃犯を他のどの殺人犯とも同じか、あるいはもっと重い刑に処すべき」「イスラエルの律法は暴力を禁じている」などと述べているとのこと。Reutersによれば、ネタニヤフ首相はこの事件を「卑劣なヘイトクライム」とし、リブリン大統領も、社会の不寛容はイスラエルに災いを及ぼすと語ったそうです。これらの言葉がシュリセル容疑者の心に届く日は、果たして来るのでしょうか。

2015年8月5日追記

2015年8月2日、警察およびエルサレム保健当局者が、この事件で刺された16歳の少女Shira Bankiさんが死亡したと発表しました。詳細は以下。