イスラエルの首都エルサレムで2015年7月30日、ナイフを持った超正統派ユダヤ教徒の男がゲイ・プライド・パレードの参加者に襲いかかり、6人を負傷させました。うち2人は重傷。
詳細は以下。
ゲイ・プライド・パレードにユダヤ教徒の男がナイフで襲撃 6人重軽傷
襲撃の瞬間の写真はこちら。
PHOTOS: The moment an Orthodox Jewish man attacked people at Jerusalem's gay pride parade. http://t.co/5U50dSmqV1 pic.twitter.com/Omj45YrNjT
— Reuters Top News (@Reuters) 2015, 7月 30
イシャイ・シュリセル(Yishai Schlissel )容疑者が取り押さえられたところ。
Police say attacker at Jersualem gay pride parade was jailed for similar attack 10 years ago: http://t.co/0FslbzWs6a pic.twitter.com/o4xqn61t9q
— Reuters Top News (@Reuters) 2015, 7月 30
APによれば、同容疑者は2005年にもパレード参加者をナイフで負傷させ、つい3週間前に出所したばかりだったとのことです。今回の襲撃方法が、また怖いんだ。以下、ハフポスト日本版より引用。
容疑者は近くにあるスーパーマーケットに身を潜め、パレートが通りすぎようとした時に飛び出して襲撃したとみられる。
もしこれが事実であれば、同容疑者は刑務所に入っても少しも懲りず、計画的に同性愛者を殺傷しようとしていたってことですよね。ひどすぎて言葉もありません。
The Times of Israelによると、同国のチーフ・ラビ(ユダヤ教の主要な指導者)たちは今回の事件について「襲撃犯を他のどの殺人犯とも同じか、あるいはもっと重い刑に処すべき」「イスラエルの律法は暴力を禁じている」などと述べているとのこと。Reutersによれば、ネタニヤフ首相はこの事件を「卑劣なヘイトクライム」とし、リブリン大統領も、社会の不寛容はイスラエルに災いを及ぼすと語ったそうです。これらの言葉がシュリセル容疑者の心に届く日は、果たして来るのでしょうか。
2015年8月5日追記
2015年8月2日、警察およびエルサレム保健当局者が、この事件で刺された16歳の少女Shira Bankiさんが死亡したと発表しました。詳細は以下。
- CNN.co.jp : ゲイパレードで刺された16歳少女が死亡 エルサレム
- It is with great sadness that we are... - Jerusalem Open House for Pride and Tolerance
- Girl Wounded In Jerusalem Gay Pride Attack Dies