石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

トランスジェンダーのインド人モデル、暴力をふるわれ被害写真をFacebookにup

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インド人のトランスジェンダー女性でモデルのRudrani Chettri Chauhanさんが見知らぬ複数の男性から暴力をふるわれました。彼女は怪我をした顔の写真をFacebookに載せ、「体の怪我は癒えても恐怖は消えない」と訴えています。

詳細は以下。

This Transgender Woman Shared Photos Of Her Horrifying Attack On Facebook

本人のTwitterより、まずChauhanさんの写真をどうぞ。きれいな人でしょ?

Chauhanさんはデリー在住で、ヒジュラとトランスジェンダーの権利を求める活動家としても活躍しています。彼女は2015年10月22日、ボーイフレンドとオートバイに2人乗りしていて、併走してきた3台のオートバイの男性たちから襲撃されました。男たちはわいせつなことを言いながらChauhanさんの首に触ろうとし、事故を恐れて停車したChauhanさんと彼氏に暴力をふるったとのこと。

「顔や手に流れる血の温かさがわかる」ほどひどい怪我をさせられたChauhanさんが叫び声を上げるのを聞いて、犯人たちは逃げていったそうです。自分はトランスジェンダーだと見てわかるし、加害者たちの発言内容からして、セックスワーカーだと思われていたらしいと彼女は話しています。のちにChauhanさんがネットに上げた怪我の写真はこちら(クリックでBuzzFeedIndiaの写真つきツイートに飛びます。傷口写真注意)。

Chauhanさんはデリーの警視総監宛てのメールでこの事件を通報したとのことですが、応答はまだないそうです。

トランスジェンダーのセックスワーカーとみなされて狙われたという点で、この事件は米国フィラデルフィアのキーシャ・ジェンキンス(Kiesha Jenkins)さんの一件と通ずるものがあるのでは。Chauhanさんの場合、命までは取られなかったのは不幸中の幸いですが、「トランスフォビアとセックスワーカーへの蔑視って、そんなにもユニバーサルなんだろうか」と暗い気持ちになりました。何度でも言いますが、呑気に「差別を『許容』したい」とかなんとか言ってる場合じゃありませんよやっぱり。日常的な偏見や蔑視の積み重ねが、世界中でこうした暴力事件を引き起こしてるんですから。