ロシア自由民主党のミハイル・マルチェンコ(Mikhail Marchenko)上院議員がiPhoneの同性カップルの絵文字を同性愛宣伝禁止法違反だとして訴えた裁判で、モスクワ市裁判所はこれらの絵文字を違法ではないとする判断を下しました。
詳細は以下。
Russia will not ban gay emojis on smart phones · PinkNews
問題とされていた絵文字は、「同性カップルとその子供」に見えるものや、同性同士で手をつないでいる絵文字など。前者については以下の画像がわかりやすいかと。
Russia will not ban gay emojis on smart phones https://t.co/s0EMJj8yZ1 pic.twitter.com/C4UVIhyJx4
— PinkNews (@PinkNews) 2015, 12月 21
マルチェンコ議員によればこれらの絵文字は「非伝統的な性的関係を宣伝し、家族の価値を否定し、親やその他の家族に対して無礼をはたらいている」のだそうです。しかしながら裁判所は、これらの絵文字のキャラクタが友人同士なのか家族なのかはわからず、解釈次第であるとして、同国で2013年に施行された「同性愛宣伝禁止法」(未成年者への同性愛のプロパガンダを禁止する法律)には抵触しないと結論づけたとの由。
もしこれらの絵文字が違法と判断されていた場合、Appleには最高で100万ルーブル(約170万円)の罰金の支払いが命じられる可能性があったそうです。
そんなに同性愛が嫌いなら、CEOのティム・クック(Tim Cook)がオープンリー・ゲイで、会社としてプライド・イベントにも参加しているAppleの製品そのものを一切国内で売らなきゃいいのにね。そもそも現代のコンピュータの基礎を作ったのはアラン・チューリング(Alan turing)なんだから、いっそロシア国内ではコンピュータも使わないことにして、計算尺でも使ってればいいんじゃないの。ゲイが作ったり売ったりしているものの恩恵は享受する一方で、「世界は同性愛を含む」という事実の隠蔽に協力しなければ処罰するだなんて、身勝手すぎるってものですよ。モスクワ市裁判所に理性があってよかったです。