Ikea Anagnina (Roma) / Simone Ramella
西欧主要国の中で唯一同性カップルを公的に認知する制度がないイタリアで、初めてシビルユニオン法が議会審議入りを控え、賛成派と反対派の意見が激突しています。そんな中、イケア・イタリアがイラストを使って粋なメッセージを発信しました。
詳細は以下。
Italia: Ikea muestra su apoyo a TODAS las familias - Hay una lesbiana en mi sopa
イケア・イタリアからのメッセージはこちらです。
Siamo aperti a tutte le famiglie. Vi aspettiamo alle 15.00.https://t.co/QjFNOZLQSD #IKEAFAMILYday pic.twitter.com/ZK9fi0XTbG
— IKEA Italia (@IKEAITALIA) 2016, 1月 30
6角レンチとボルトの3通りの組み合わせをあしらったイラストに添えられたキャッチコピーの意味はこんな。
家族をつくるのに、取扱い説明書はいらない。
Per fare una famiglia non c'e bisogno di istruzioni.
ツイート本文の意味はこちら。
わたしたちはすべての家族を歓迎しています。15時にお待ちしています。
Siamo aperti a tutte le famiglie. Vi aspettiamo alle 15.00.
「15時にお待ちしています」というのは、この日の15時(現地時間)にイケア・イタリアの計21店舗で予定されていたイベント「家族の日」のこと。これはお店に流れる"All you need is love"に合わせてキスすることで、イケアの考えるところの「家族」を祝い、包括と多様性の大切さを確認しようというもので、さすが以前から多様性の支持を表明していたイケアだけのことはあります。
なおReutersによれば、最新の世論調査ではイタリア国民の7割が同性カップルに相続などの法的権利を認めるべきだとしているとのこと。ちなみにイタリア政府は2015年、欧州人権裁判所から同性婚禁止は人権侵害だとして賠償を命じられたりもしています。シビルユニオンぐらい、さっさと法制化しちゃえばいいのにね。