Facebookでの嫌がらせが原因で聖歌隊のリーダーを辞めざるを得なくなったアイルランドのレズビアンカップルが、教区民からの圧倒的な支持により、ふたたび聖歌隊に加わったそうです。
詳細は以下。
Athy lesbian couple return to ‘packed church’ to retake roles
ジャシンタ・オドネル(Jacinta O’Donnell)さんとジェラルディーン・フラナガン(Geraldine Flanagan)さんは、2015年6月に女性同士で結婚したレズビアンカップル。同国キルデア県のアシーという町の聖ミカエル教会で聖歌隊のリーダー役をつとめていたふたりは、Facebookで保守系新聞「カトリック・ヴォイス」(Catholic Voice)のアンソニー・マーフィー(Anthony Murphy)記者から、リーダーの座を降りるよう圧力をかけられました。同記者から「とてもネガティブな」ことや「憎しみに満ちた」ことを書かれたふたりは、結局自主的に教会をやめることに。
ところが、アシーの教区民たちは圧倒的にオドネルさんたちを支援し、教会にとどまってほしいと表明したのだそうです。オドネルさんたちは結局、2016年9月13日のミサで聖歌隊への復帰を果たしました。
その日のミサの様子はこちら。聖歌隊は"I Will Follow Him"を歌い、会衆はスタンディングオベーションで歓迎の意を示しています。
捨てる神あれば拾う神ありとはこのことかと一瞬思いましたが、キリスト教的には神様はひとりだから、このたとえは適切ではないかも。なお、この動画は教区民のひとり、Sandra O’Rourke-GlynnさんがFacebookに投稿したもので、そちらででは#everyoneiswelcome(どんな人も歓迎)いうハッシュタグとともに、「アシーではコミュニティーの仲間を全員等しく大切に扱い、愛します」などのコメントが添えられているとのこと。
ところでマーフィー記者はというと、「身の安全のため」警察からアドバイスを受けたとしてこの日のミサには参加せず、自分と自分の家族は「アシーの地元コミュニティーから遠ざけられ、怯えさせられている」と感じていると話しているそうです。誰かを排除しようとして失敗した人が、あたかも自分が一方的に攻撃されたり被害を受けているかのようにふるまい始めるというのはどこにでもみられることですが、これもその典型的な例かと。どんな人でも歓迎すると言っている教会を相手に一体何を怖がっているのか謎ですが、被害者ぶってないでとっとと行ってくればいいのにね。