石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

今週の未紹介LGBTニュース(2018年12月2日)

Rocket Man: the Definitive Hits-Australian Tour ed

映画『ロケットマン(原題)』にタロン・エジャトンとリチャード・マッデンのセックスシーンが登場

Taron Egerton and Richard Madden share love scene | The List

エルトン・ジョンの伝記ミュージカル映画『ロケット・マン』主演のタロン・エジャトン(Taron Egerton)が、同作品にはエジャトンとジョン・リード役のリチャード・マッデン(Richard Madden)とのセックスシーンがあると話しました。以下、引用。

「たぶん言っちゃいけないんだろうけど、セックスシーンはあります。ぼくらはいくつかの場所に行って、すごく性的なことになりました。

あとから見返したんですが、とてもいい出来だと思います。

"I probably shouldn't be telling you this but we have a sex scene. We went to some places together and got quite physical.

"I've watched it back and I think it looks great.

なお、同映画のオフィシャルトレイラーはこちら。


ル・ポールが『ザ・シンプソンズ』でデビュー

RuPaul Makes Debut on 'The Simpsons' - WATCH - Towleroad Gay News

ドラァグクイーンのル・ポール(RuPaul)が、米アニメ『ザ・シンプソンズ』でデビューを果たしました。彼の演じる役の名前は、クイーン・シャンテ(Queen Chante)。言うまでもなく、『ル・ポールのドラァグ・レース』の決まり文句、"shantay you stay"(『残りなさい』)からとった名前ですね。

映像は以下を。

MTVインディアのリアリティ番組に初のゲイ・エピソード

MTVインディアが、エレベーターの中を舞台とするスピーディーなデート番組Elovator Pitchに初めてゲイなエピソードを登場させました。

Elovator Pitchは、10人の男性コンテスタントが、エレベーターが1階から10階まで移動する30秒の間にひとりの女性のハートを射止めるべく奮闘するという趣旨のリアリティ番組。その番組で、10人の男性コンテスタントがひとりの男性を射落とすべくがんばる回をやったんです。画期的。

映像はこちら。


ガス・ケンワージーが20歳大学生のカミングアウトをお手伝い

Gus Kenworthy Helps a 20-Year-Old College Student Come Out to His Parents: WATCH - Towleroad Gay News

エレンのウェブシリーズFearlessで、オープンリー・ゲイの五輪スキー選手ガス・ケンワージー(Gus Kenworthy)が、両親へのカミングアウトを控えたゲイの大学生男子を自分の体験談で励ましました。ガスの体験談はすごく身近で面白いし、この大学生にカミングアウトされた家族たちの反応もいい感じです。

がんのゲイポルノ俳優が化学療法終了を発表

Helix Studios Performer Shane Cook Shares Empowering Photo Following Cancer Treatment - Towleroad Gay News

ゲイポルノスタジオHelix Studiosのパフォーマーで、ホジキンリンパ腫を患っていることを公表していたシェーン・クック(Shane Cook)が、化学療法の終了を告げる写真をTwitterにアップロードしました。

まず、2018年9月にがんを公表したときのツイートがこちら。

訳:

やあみんな、この写真を載せるのは、自分ではコントロールできないことで恥ずかしいと思うことにはうんざりしてるからだ。3~4か月前にステージ2のホジキンリンパ腫と診断されて、手短に言うと、とてもうまくそのがんを扱ってるところ!

Hello everyone I’m posting this picture because I’m tired of being embarrassed about something I have no control over. So about 3 or 4 months ago I was diagnosed with stage 2 Hodgkin’s lymphoma cancer and in Short am handling it very well!

髪の毛が減って筋肉も減ったけど、取り戻せないものは何ひとつ失ってないし、必要なことをやり続けて、後から撮影するのを楽しみにしているよ!

I’ve had some hair loss and I’ve lost muscle but I haven’t lost anything that I won’t be able to get back and some so I’m goi g to keep doing what I need to do for myself and look forward to filming later on!

そして11月のツイートがこちら。

訳:

今日はずっと取り組んでたひどい行程の最後の一日だった。この工程からいくつか学んだよ。自分の身体ではなく、内面を信じることとか。がっちり支えてくれるすばらしい母と、ぼくの親友のなかの、医師と看護師全員に感謝します。

Well today is my last day on this awful journey I’ve been on I’ve learned some things from it though like to put stock in yourself on the inside and not so much on your body. I’d like to thank my wonderful mother who is my rock and all the doctors and nurses in my best friends

なんというファイター。ファンも嬉しかろう。

『Fallout 76』のゲーマーら、ホモフォビックな暴言でアカウント停止に

Fallout 76 players banned for life following in-game homophobic attack

Bethesda Game Studiosのオンラインゲーム『Fallout 76』のプレイヤーらが、ゲーム中に他プレイヤーに対しホモフォビックな嫌がらせをしたとしてアカウントを強制停止されました。

被害に遭ったAJさんというシカゴのプレイヤーが撮った動画はこちら。

嫌がらせの首謀者のNathanTheHiccというプレイヤーは高校生。彼はAJさんのグループからキャラの服装がキュートだと言われたことに腹を立ててホモフォビックな言葉を吐き、その後仲間を連れてきてAJさんたちに嫌がらせをし、あげくAJさんのキャラを殺してしまったとのこと。 AJさんがTwitterに動画を載せると、NathanTheHiccはNathanTheHiccで、この一件をおさめた動画に「変態の浄化」(‘Cleansing of the queers.’)という題をつけて自分のYouTubeチャンネルにアップロードしたんだそうです。

BethesdaはNathanTheHiccと、他の特定できたプレイヤーのアカウントを永久停止にしたんだそうですが、NathanTheHicc本人は「後悔していない」「機会を与えられても謝罪はしない」などと語っているとのこと。

イリノイ大学の監修で2006年に実施された調査によれば、ビデオゲームのプレイヤーで、ゲーム中に「いつも」または「頻繁に」ホモフォビアを経験すると答えた人は42%。「時々」と答えた人を合わせれば、実に74.5%もの人がゲームの最中にホモフォビアに出くわしたことがあるという結果が得られています。ゲーム開発・販売会社はLGBTのキャラやテーマのある作品に取り組んでいたりもするけれど、ゲーマーのコミュニティ内のホモフォビアはあんまり減ってはいないのでは。

Uber運転手がゲイ客を引きずり出しケガをさせる 米NYC

Rage-Filled NYC Uber Driver Dragged Gay Man Down Busy Street After He Kissed Boyfriend Inside Car: WATCH - Towleroad Gay News

米国ニューヨークシティーで、Uberの運転手が、車内でボーイフレンドにキスしたゲイの乗客を罵り、強引に車から引きずりおろしたとして非難されています。この乗客、Taray Careyさんによれば運転手はロシア人(またはロシア系?)で、CareyさんとボーイフレンドのAlex Majkowskiさんのキスを見て激高し、"faggots"と連呼したあげく、「おれの国ならおまえらは斬首刑だ」などと言ったとのこと。
Careyさんはその後、車が赤信号で停まった際に道へと引きずり出され、手とひざと後頭部にひどい擦り傷を負ったそうです。警察に通報しても運転手に対しては何もしてくれなかったとのことで、CareyさんはFacebookでこの運転手の車の車種とナンバーを公開し、注意を呼び掛けています。

ニューヨークシティーでもこれかー。うんざりだ。

ゲイバーへの脅迫電話容疑で16歳を逮捕 米ボストン

16-Year-Old Arrested for Making Threatening Phone Calls to Boston Gay Bars - Towleroad Gay News

ゲイバーに銃撃ほのめかす脅迫 警察が出動 米フィラデルフィア - 今週の未紹介LGBTニュース(2018年11月18日) - 石壁に百合の花咲く」でちょっと触れた、ボストンゲイバー脅迫事件の続報。2018年11月初旬にマサチューセッツ州ボストンのゲイバー2軒が電話で脅迫された事件で、警察は16歳の男性容疑者を逮捕したそうです。容疑者はニューハンプシャー州ハンプトン在住で、名前は公表されておらず、脅迫と人権侵害の罪で起訴されたとのこと。

16歳でも自動小銃を手にすれば一瞬でパルスの乱射事件みたいな事件を起こせるわけで、これで事態が収束してくれれば何よりだと思います。それにしてもこの容疑者が犯人だったのだとしたら、なぜハンプトンから50マイルも離れたボストンのゲイバーを脅したんだろう。遠ければ足がつかないとでも思ったのか?