石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ゲイバーのレインボーフラッグ焼かれる 米ニューヨーク・シティー

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2019年5月31日、米国ニューヨーク・シティーのゲイバーが入り口に掲げていたレインボーフラッグに、何者かが火をつけました。

詳細は以下。

www.gaystarnews.com

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Thanks to the @nypd for doing a great job standing under the rain to help find the a$$hole who set our rainbow flags on fire! The symbol of our pride of being part of the LGBTQ community! We are proud! #Harlem #gaybar #gayparty #gayinstagram #pride #pridemonth #pridenyc 🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈

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このバー、「アリバイ・ラウンジ(Alibi Lounge)」はハーレムにあり、市内で唯一の黒人が所有するゲイバーだとのこと。事件が起こったのは午前1時頃(追記:NY市警は午前12時15分としています)で、店のオーナーのアレクシー・ミンコ(Alexi Minko)氏と従業員らが走り出て火を消し止めたのだそうです。幸いけが人はなく、ニューヨーク市警のヘイトクライム部隊が捜査しているとの由。

ちょっと前にバルティモア州でも似たような事件がありましたよね。こういうのを見るにつけ、「こういう犯行の動機って、純粋なゲイへの憎しみというより、『男が痴漢になる理由』(イースト・プレス)で著者の斉藤章佳氏が書いていた痴漢のメリットと同じなのかも」と思います。その痴漢のメリットというのは、こんなです。(以下、同書kindle版No. 470 / 2753より引用)

自分にとって何らかのメリットがなければ彼らはそれをくり返そうとは思いません。後述しますがそのメリットとはいじめによって得られるそれと似ていて、相手への支配欲や征服欲が満たされること、あるいは達成感を得ること、ストレス発散ができることなどです。

斉藤氏は性犯罪は性欲の強い人が起こすわけではなく、立場の弱い相手への加害のプロセスに依存する人が起こすのだと書いているのですが、LGBTQコミュニティをターゲットにした暴力もひょっとしたらこれと同じなのかもしれないと思います。ゲイが嫌いならゲイバーになんか近寄らなければいいのに、わざわざ寄ってきて火まで放つのは、要するに下に見ている相手に攻撃を加えることで支配欲を満たし、優越感を得たいからなのでは。だとしたらこういう犯罪をなくすには「シスヘテロが上で、LGBTQは下(だから、何をしても許される)」という認知のゆがみをなくしていくことが何よりも大事だと思うんだけど、抵抗されるんだろうなー、そういうの。ほとんど社会全体が「LGBTQは下」って思ってるもんな。