2019年11月3日、英国BBC Oneのダンスコンテスト番組 Strictly Come Dancingで、番組開始以来初めて同性同士のペアのダンスが披露されました。
詳細は以下。
動画はこちら。
Making the #Strictly Ballroom Shine even more than usual (if that's possible!), put your hands together for @emelisande. 👏✨ pic.twitter.com/R8yi2QYQhi
— BBC Strictly ✨ (@bbcstrictly) November 3, 2019
動画の中で男性同士で踊っているのは、イタリア人の Graziano Di Primaさんと、南アフリカ人のJohannes Radebさん。どちらもプロのダンサーで、Di Primaさんには異性の恋人がおり、Radebさんはオープンリー・ゲイです。Radebさんはこのパフォーマンスについて、「人生でいちばんの解放感があった。生まれて初めて、ありのままの自分が受け入れられていると思う」と話しているとのこと。
あたしは狸のように執念深いので、2009年に米ダンスコンペティション番組So You Think You Can Danceのエグゼクティブ・プロデューサー兼審査員のナイジェル・リスゴー(Nigel Lythgoe)が同性同士のペアダンスについてひどいことを言ったのを忘れていません。「うちの番組の観客たちの多くを敵に回すだろう」だの、「同性同士の社交ダンスを見ていると『俺たちフィギュアスケーター』(ウィル・フェレル主演のドタバタコメディ映画)を思い出す」だのと言ったんですよリスゴーは。そこから10年たってダンス業界も少しは変わったのかしらと思ったんですが、PinkNewsによると、Strictly Come Dancingでも、2018年まで審査員長だったレン・グッドマン(Len Goodman)は同性カップルを出すことに反対していたんだそうです。その一方で、2004年から2008年までジャッジをつとめていたアーリーン・フィリップス(Arlene Phillips)は、同性パートナーとのダンスを認めるよう番組に呼びかけていたとのこと。結局こないだのスティーブン・ユニバースの話と同じで、時間が経ってなんとなく世間が寛容になって自動的に表現の幅が広がったというわけではないんですね。このダンスを実現させるために戦ってきたすべての人に、拍手を。