LGBTQユースの自殺予防団体「トレヴァー・プロジェクト(Trevor Project)」が、ニンテンドースイッチのゲーム『あつまれどうぶつの森』でキャラに着せることができるレインボー模様の服を作成。自殺防止月間である9月の間じゅうDLすることができると発表しています。
詳細は以下。
『あつまれどうぶつの森』(通称『あつ森』)には、自分で描いたデザインを服や家具、床などの模様に使うことができる「マイデザイン」という機能が搭載されています。作ったデザインはインターネットを介して共有することができ、世界中の企業や美術館などがさまざまなマイデザインを無料配布しています。
トレヴァー・プロジェクトはこの機能を使い、同団体のシンボルカラーであるオレンジを基調に、プライド・フラッグなどをあしらった衣類を8種類公開。ベタな虹模様ではない、もっとシンプルなデザインのものもあります。映像は以下をどうぞ。
With significant decreases in in-person support systems, playing @animalcrossing can create feelings of belonging, community, and safety that empower LGBTQ youth 🌈 #WSPD2020 #YouAreNotAlone pic.twitter.com/soSmqjtDAF
— The Trevor Project (@TrevorProject) September 10, 2020
This is #SuicidePrevention month and #LGBTQ crisis help group the @TrevorProject now offering a line of clothing for #AnimalCrossing player https://t.co/AacS7Q5dgq @pjbtweet pic.twitter.com/qkhaQZRzaO
— MediaPost (@MediaPost) September 10, 2020
これらのデザインは世界自殺予防デー(9月10日)に発表されており、2020年9月末までダウンロード可能だとのこと。
同プロジェクトのジョナサン・シルバーマン(Jonathan Silberman)氏は、MediaPostに対し、
- 18歳以上のゲーマーの10%がLGBTQだという調査結果がある
- 『あつ森』は、その自由度の高さからさらにLGBTQプレイヤー率が高いと思われる
……と話しています。パンデミックで学校が閉まり、対人間のフィジカルな距離も広がって孤立感が強まりつつある中、あつ森はポジティブなつながりを世界規模で広げていると同団体は考えており、そのあつ森内でこれらの衣類を活用することで、安心感やコミュニティへの帰属感を得てほしいと願っているのだそうです。
これで今年はプライド月間のお祝いも、SMの女王様のお仕事も、そして自殺予防キャンペーンもあつ森内でおこなわれるというたいへんなことになってますね。あつ森、単純にゲームとしても面白いし、語学の学習にも最適(Switch本体の設定を勉強したい言語に切り替えれば、ゲーム内の会話が全部その言語になるので)なんだけど、それ以外にもいろんな意味でめちゃめちゃ役に立ってると思うわー。