イラン、イスラエル、米国の原理主義者が、新型コロナワクチンは人をゲイやトランスに「変える」という陰謀論をソーシャルメディアで流していると報じられています。さんざん宗教戦争を繰り広げてきた三大宗教が、ゲイ/トランス叩きのときだけは一致団結するのねえ。
詳細は以下。
上記によると、まず、イスラム教シーア派の上級宗教指導者Abbas Tabrizian氏は、20万人以上のフォロワーを持つメッセージングアプリ「Telegram」で、「新型コロナのワクチンを接種した人には近づいてはいけない。彼らはホモセクシュアルに変えられてしまっているから」と発言したのだそうです。一方、超正統派ユダヤ教のラビDaniel Asor氏も、同ワクチンは同性愛を引き起こすとして、ユダヤ人は打たないようにと主張しているとのこと。そして米国の超保守派も、新型コロナワクチンには子供をゲイやトランスに変える遺伝子が含まれているというデマをTelegramで流しているとの由。
This comes after Abbas Tabrizian, an Iranian cleric who proclaims to be an "expert on Islamic medicine" and is well-known for promoting health misinformation, false medical advice and cures, claimed a few days ago vaccines turn people into "cotrolled robots" and homosexuals. pic.twitter.com/06Rn5Ten6J
— Shayan Sardarizadeh (@Shayan86) February 10, 2021
ちなみに2020年に英国とウェールズで採取されたデータでは、宗教グループごとの比較で新型コロナウイルスによる死亡率がもっとも多かったのはユダヤ教徒、第2位がイスラム教徒という結果が出ています。キリスト教徒の死亡率はこの2者ほどではないけれど、それでも無宗教者より高い割合で亡くなっていた模様。
Coronavirus (COVID-19) related deaths by religious group, England and Wales - Office for National Statistics https://t.co/ou8XA7wrsp pic.twitter.com/5JDe7BW8b6
— FilipinoFreethinkers (@ffreethinkers) June 22, 2020
コロナ禍に乗じてゲイ叩き・トランス叩きに打ち興じるヒマがあったら、自分の頭の蠅を追うべきなんじゃないですか、この人たち。