石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

「新型コロナワクチンを打つとゲイやトランスになる」:原理主義者らデマ流す

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イラン、イスラエル、米国の原理主義者が、新型コロナワクチンは人をゲイやトランスに「変える」という陰謀論をソーシャルメディアで流していると報じられています。さんざん宗教戦争を繰り広げてきた三大宗教が、ゲイ/トランス叩きのときだけは一致団結するのねえ。

詳細は以下。

elclosetlgbt.com

上記によると、まず、イスラム教シーア派の上級宗教指導者Abbas Tabrizian氏は、20万人以上のフォロワーを持つメッセージングアプリ「Telegram」で、「新型コロナのワクチンを接種した人には近づいてはいけない。彼らはホモセクシュアルに変えられてしまっているから」と発言したのだそうです。一方、超正統派ユダヤ教のラビDaniel Asor氏も、同ワクチンは同性愛を引き起こすとして、ユダヤ人は打たないようにと主張しているとのこと。そして米国の超保守派も、新型コロナワクチンには子供をゲイやトランスに変える遺伝子が含まれているというデマをTelegramで流しているとの由。

ちなみに2020年に英国とウェールズで採取されたデータでは、宗教グループごとの比較で新型コロナウイルスによる死亡率がもっとも多かったのはユダヤ教徒、第2位がイスラム教徒という結果が出ています。キリスト教徒の死亡率はこの2者ほどではないけれど、それでも無宗教者より高い割合で亡くなっていた模様。

コロナ禍に乗じてゲイ叩き・トランス叩きに打ち興じるヒマがあったら、自分の頭の蠅を追うべきなんじゃないですか、この人たち。