メキシコの女優アリアドネ・ディアスが、5歳の息子ディエゴちゃんがスカートなどで仮装して遊んでいるところの動画を発表したところ、彼女が息子を「ゲイにしようとしている」という人が続出。アリアドネはインタビューで、それらの人々に対する見事な反論を見せました。
詳細は以下。
まず、ディエゴちゃんがスカートやヒールの靴で遊んでいるところの動画はこちら。
この映像を見た一部のネットユーザーは、ディエゴちゃんを「ゲイ」呼ばわり。母親のアリアドネ・ディアスには、スカートとヒールの着用を許すことで息子をゲイにしようとしているとの批判が寄せられました。
で、2022年4月5日、新作ドラマに関するインタビューの際に、アリアドネはこれらの批判に対する見解をきっちり披露。
以下、該当部分をざっくり訳してみます。
信じられませんよ、そんなことをいきなり考える人がいるだなんて……たくさんの人がわたしに、「おまえはディエゴをゲイにしようとしている』と言ってきたんです。で、わたしは言いました。「どうやってゲイに『する』の? もしわたしの子がゲイなら、ただゲイだというだけの話で、わたしが彼をゲイに『する』ことなんてできないでしょ?」。こどもに対して、何になってもいいのだという自由を与えたらどうなるかというと、ただ単にその子が幸せになって、自分に自信を持つようになるだけです。
Pues es increíble que de repente la gente piense que... mucha gente me decía «Lo vas a hacer gay». Yo decía «¿Cómo lo voy a hacer gay? Si mi hijo es gay, es gay, yo no lo puedo hacer, ¿no?». Si le das la libertad un niño de ser, simplemente va a ser feliz y va a tener confianza en sí mismo.
本当にその通り。服には人の性的指向を変えるスーパーパワーなんてありません。あとこの女優さん、このへんの発言も深くてよかった。
思うんですけど、非常に脆弱なマスキュリニティを持っているために、いろいろなことが何か自分を怯えさせるものに見えてしまう人がたくさんいるのでは。どうしてそんなにも落ち着かなくなってしまうのか、自問してみてもいいんじゃないかと思うんですけど。
Yo creo que de repente hay mucha gente con una masculinidad así muy frágil y ves cosas que te hacen sentir pasos en la azotea, y yo creo que valdría la pena preguntarte por qué porque eso te hace sentir tan incómodo.
高カロリーなものを食べようとしている人に向かって「太る太る」と非難する人は、たいてい自分自身が体型に対するオブセッションを持っているし、喫煙者をいちばんひどく攻撃するのはたいがい元喫煙者、つまり自分の中の煙草に対する欲求を抑えつけている人だから、マスキュリニティに関してもこれと同じような構造はあるんじゃないかな。たかがスカートで楽しく遊んでる5歳児に怯えて攻撃に転じられても迷惑きわまりないし、本当にこれを機に自問自答してみてほしいもんです。