石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

生徒にセクシュアリティーについて聞かれて答えた教師がクビに 米フロリダ州

米国フロリダ州のミドルスクールの美術教師が、生徒からセクシュアリティーを聞かれて「パンセクシュアル」と答えたことがきっかけで解雇されたと話しています。それも、悪名高い「ゲイと言ってはいけない」法の発効(7月)どころか、知事の署名(3月28日)すらまだのうちに!

詳細は以下。

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この教師Casey Scottさんは、男性と結婚している人。生徒からの質問で自分はパンセクシュアルだと話したところ、LGBTQの生徒たちが、自分たちのセクシュアリティーやアイデンティティーを作品で表現してもいいかと聞いてきたのだそうです。それでできあがった作品を教室のドアに飾ったところ、郡の教育関係の役員からそれらの作品を外せと言われ、自宅待機を求められ、おまけに電話で解雇を告げられたとのこと。解雇事由は、「州が定めたカリキュラムに従わなかった」こと。

なお、学校で性的指向や性自認について話すことを禁止する「ゲイと言ってはいけない」法に知事が署名したのは、Scottさんが解雇されて数日たってからだったそうです。まるで、トランプが大統領選で勝った途端、(まだ大統領に就任してもいないのに)マイノリティーに対する暴言や暴行が急増した2016年みたい。

www.ishiyuri.com
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しっかし、ようやく軍隊からあのアホな"Don't ask, don't say"が消えたと思ったら、今度は学校がこんなことになるなんて。あたし、Amazon.comでスペイン語の本を買いまくってるせいでアルゴリズムに「この客はヒスパニックの移民」と判定されたらしく、最近『米国市民権テスト勉強ガイド2022』みたいな本がレコメンデーションに出てくるんだけど、「こんな恐ろしい国のciudadaníaとか欲してません」と全力で思うわ。セクシュアル・マイノリティー関連のニュースといい、中絶まわりの議論といい、全力でギレアデ共和国になろうとしてるよな、米国。