- 出版社/メーカー: サクセス
- 発売日: 2008/05/15
- メディア: Video Game
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会話例1(ネタバレ)
以下、汀ルートにおける梢子と汀の会話です。門が開き、汀は剣鬼カヤと闘うが劣勢。そこに梢子が蜘蛛討ちで参戦……という緊迫した場面のはずなんですが、恐ろしい(はずの)敵と命のやりとりをしている最中だというのに、この呑気っぷりはいったい何?
梢子「まったく、何やってるの!」
汀「オサ……」
汀「ちょっとオサ! あんた、何しにきたわけ!?」
梢子「夏姉さんをまだ諦めてないのと――」
梢子「あなたの手伝いに決まってるでしょ!」
汀「あらあら、一般人が面白いご冗談をお言いで。あたしに勝てないオサがいたところで、物の数にも入らないでしょうに」
梢子「そうかしら?」
汀「そうですとも!」
梢子「私さ、今の汀になら、けっこう楽勝で勝てる気がするんだけど」
<<剣>>の瘴気の効能には、どうやら個人差が大きいようで、汀と違って私の動きは普段とさして変わりがない。汀「やせ我慢――って感じじゃなさそうね」
梢子「多少は気持ち悪いって、思ってるけどね」
汀「化け物……」
汀「あんた、やっぱり鬼なんじゃないの?」
梢子「比喩ならそれも、やぶさかじゃない」
汀「鬼部長、いいわねえ」
梢子「それで、どうする」
汀「オサが囮で、あたしが遊撃。あれだけ大振りなら、避けられるでしょ?」
ふたりが能天気にこれだけ喋っている間、ご丁寧にも剣鬼は何もせずに待ってくれています。変身ヒーローのキメポーズの間じっと待っているモンスターより、はるかに忍耐強いですね。
会話例2(ネタバレ)
会話例1の直後にも、ふたりは悠長にこんな会話に没頭。戦闘中なんですよ一応。しかも、相手はめちゃくちゃ強いはずの剣鬼なんですよ?
梢子「不死身の死なない怪物と戦う時って、何かセオリーあったっけ?」
汀「三十六計、逃げるに如かずか――」
汀「オサ、どうすればいいと思う?」
梢子「八岐大蛇と須佐之男だっけ? 火で傷口を焼くって話がなかったかしら」
汀「惜しい、それはヒドラとヘラクレス。カテゴライズは合ってたわよ――っと」
夏姉さんの攻撃を避けながら、汀は私の言葉を正す。けれどもどちらも英雄が多頭の蛇を退治するという、大筋の部分は変わらない。
汀「ちなみにヒドラは九頭で、八岐大蛇は八頭で、あたしの地元のマータンコーは七頭の蛇っ!」
汀「八岐大蛇とマータンコーは、酒浸りにして寝首を掻くって、倭建命や源頼光にも使われた、常套手段で倒されてるけどっ!」
汀の放った斬撃が、夏姉さんの喉笛を切り裂くけれども――
汀「瘴気にくらくら酔わされてるのは、むしろあたしたちの方かもねっ!」
やはり一撃で首を落とすぐらいでなければ、この<<剣>>に憑かれた剣鬼は倒せないのだろうか。
この場面でこんなにもダラダラと「調べ物発表会」的会話を繰り広げる必要はあったんでしょうか。この間、一応カヤは申し訳程度に攻撃してはいるようですが、あまりにも緊迫感がなさすぎると思います。