
- 作者: 佐藤夕子,深見真
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2009/05/09
- メディア: コミック
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ますます勢いを増す第2巻
いいねいいねー! シャープな絵柄は迫力をさらに増す一方だし、キャラたちの表情や言動もまさに「YGCの世界」で、原作フリークの自分も堪能しました。アクションシーンは格闘も銃撃戦もともによかったです。前者はキャラごとに非常に「らしい」戦い方をしているところが面白かった(そしてかっこよかった!)し、後者については、銃弾が空気を切り裂く迫力までが絵で表現されているところに冗談抜きで鳥肌立ちました。
弓華、本領発揮
百合/レズビアン方面に関しては、弓華がいよいよ本領発揮といったところ。彼女の戦闘時の容赦ない(これがもう本当に容赦なくてしびれます)強さと、伶といるときのティーンエイジャーらしいキュートな部分とのコントラストがすばらしかったです。あと、原作が原作ですから当たり前ですが、「同性を好きになるなんて……!」みたいな超超超初歩的なところでグダグダ悩んだり悲劇ぶったりなんて絶対しないところが爽快です。もうそういう「同性同士なら悩んで同然だよねー」「ねー」みたいなホモフォビック百合物はうんざりよ! とお思いの方、『ヤングガン・カルナバル』はおすすめですよー。弓華、かっこいいよー。ちなみに番外編の「男装の麗人」ネタも、ありがちなヲタ向け百合路線とは180度違っていて楽しかったです。
チェ・ミナと塵八もナイス
あとですね、コミック版では今回初登場のチェ・ミナも綺麗でクールでステキでした。登場時の凄みもいいし、それでいてp. 28であんな笑顔を見せるところもいいしで、たまらんです。ミナとの絡みで自分のお人好しっぷりに悩む塵八もいい味出してます。あれでこそ塵八ですよねー。
コントラストの魅力
で、ここまで書いてきて思ったんですが、この2巻の魅力の鍵となっているのは「コントラスト」かも。弓華の容赦ない戦い方と伶への優しさ、塵八のプロらしい強さと「死にたくなるくらいバカ」な部分、チェ・ミナのクールさと茶目っ気など、人物の性格が必ず二つの対照的な側面を使って描かれていて、だからこそキャラたちがこんなにもいききいきと胸に迫ってくるんじゃないかと思います。あと、絵の「動」と「静」のコントラストは言わずもがな。1巻も良かったけど、2巻でさらに画力が増してませんか佐藤さん。
まとめ
絵もド迫力だし、キャラたちもいきいきしていて、とても楽しめました。百合方面も言うことなし。3巻も楽しみです!