以前「ストレートが言うたわごとを、ゲイが言ったらどうなるか 」という動画を紹介しましたが(Part2もあります)、そのレズビアン版ともういうべき動画が出てました。題して、「異性愛者が言うことを、レズビアンが言ったらどうなるか」。
詳細は以下。
If Lesbians Said The Stuff Straight People Say
動画はこちら。
If Lesbians Said The Stuff Straight People Say - YouTube
英語字幕がついてるから、かなりわかりやすいですね。シチュエーション別にいくつか抜き出して日本語訳すると、こんな感じです。
- (異性愛者男性に向かって)
- 「本当に異性愛者なの? それとも単に男が嫌いなだけ?」
- 「1度も試したことがないのにどうしてストレートだってわかるの? 1度も男とつきあったことないんでしょ?」
- 「あなたがストレートなのは別にいいよ。ただ自分はそれを見たくないってだけ」
- 「(指を穴に突っ込むしぐさをしながら)不自然だよ」
- (異性愛者女性に向かって)
- 「あなたの言ってることよくわかるわー。わたしも大学時代、1度ストレートだった時期があるから」
- 「(誉め言葉のつもりで)まさかあなたがストレートだなんてありえない」
- 「あなたにふさわしい女性にまだ出会ってないだけだよ」
- (異性愛者カップルに向かって)
- 「あなたたちストレートなの? 見せてもらっていい?」
- 「それって本当のセックスとは違うんでしょ?」
- 「(男性の股間を指さし)彼がアレをアレに突っ込むわけ?」
- 「デートのときはどっちがお金を払うの?」
- 「あなたたちのご両親はそれでいいと思ってるの?」
「あるある」とうなずきすぎて首が痛くなるレベル。どれもこれも、見事に異性愛者(の中の、特に無神経な人々)がよく言う台詞ばっかりだわ。「本当に」レズビアンなのかとか、男嫌いなのかとか、ふさわしい男に出会ってないだけだろうとか、どんなセックスしてるんだとか、見せろとか、耳タコですよもう。
面白いのは、「見たくない」という台詞と、「見せてもらっていい?」という台詞が両方しっかり押さえられているところですね。前者はゲイ男性が、後者はレズビアンがしょっちゅう言われていることなので、これは別に矛盾してないし、むしろ絶妙のチョイスだと感じました。
最後に忘れてはならないのは、こういう台詞って、立場を変えれば当のレズビアンが他の性的マイノリティ相手にやらかしがちな失言と大差ないということ。たとえばAセクシュアルの人に対して、
- 「本当にAセクシュアルなの? 恋に臆病なだけじゃないの?」
- 「まだふさわしい人に出会ってないだけでしょ」
などと言い放ったり、男性としかつき合ったことのないバイセクシュアル女性に
- 「1度も試したことがないのにどうして女も好きだってわかるの?」
と聞いたりする馬鹿レズビアンって、マジでいますからね。結局、「他人の性やプライヴァシーを勝手にジャッジするな、ましてや土足で踏み込むな」というのは万人に当てはまる鉄則であり、特に自分の方が強い(社会的な認知度や権力が大きい)立場であるときは、どんなに注意してもしすぎることはないってことですね。