米国の大手靴チェーン「フェイマス・フットウェア」が、CMでゲイ・ファミリーの夕食風景を描きました。父ふたり子ふたりという今どきの家庭像と、同じく今どきのガジェットであるスマホやタブレットの扱い方の対比がユニークです。
詳細は以下。
Famous Footwear’s New Commercial Features Hunky Gay Dads At The Dinner Table / Queerty
CMはこちら。セリフがないので、英語が苦手でも大丈夫。
CMのタイトルは「家族の食事は、またつながるとき」("Family dinner, a time to reconnect")。そして、CMの最後に表示されるキャッチコピーは、訳すとこんな。
(我が社は)いちばん大切なもので有名です。
家族で有名です。
Famous for What Matters Most.
Famous for Family.
これ、すごく考え抜かれたCMだと思うんですよ。一般的に、子供のいる同性カップル家庭というのはとても「現代的な」ものだと考えられています。アンチゲイな人々は、それに対して「伝統的な」(男+女+子供で構成された)家庭を守れと主張していたりします。そこでフェイマス・フットウェアは、現代の象徴たるスマホやタブレットより家族の会話を大切にするというストーリーによって、「親が同性カップルでも、家族のつながりは昔ながらの家族と何も変わらないんですよ、大事なのはそのつながりなんですよ」と訴えたわけ。よく見ると室内のセットがほんの少しレトロ調なものになっていたりするのも、決して偶然ではないはず。
YouTubeで、子供ふたりとお父さんふたりの写真をアイコンにしている「Adamlance On WikiAnswers」さんがこんなコメントをつけていたのが印象的でした。
うちのような家族がメディアで描かれているのを見るのは大好きです。うちにも夕食時の決まりはありますよ。ただ、子供の持ち物を集めることはしません、彼らには分別がありますからね。でも、夕食の時間は、うちでは本当に大切です。
I love seeing families like ours represented in the media. And we also have a rule like this at the dinner table. We don't actually collect the kids' stuff because they know better. But dinner time is really special in our house.