コダック映画フィルム(Kodak Motion Picture Film)がYouTubeで発表した3分弱の動画"Understanding"が泣かせます。同性の恋人がいることが家族にばれてしまった男の子の話で、映像だけで全ての意味がわかるようになってます。
動画はこちら。
この動画の主人公は、十代の野球少年。チームメイトの男の子と自室でキスしているところを妹に見られてしまい、必然的に親にもばれて、お父さんにはまるで葬式みたいな顔をされてしまいます。やがて主人公の誕生日がやってきても、父子はまだなんとなくぎくしゃくしたまま。そこにフラッシュバックでさしはさまれる、彼氏との甘酸っぱいデートの思い出との対比が、痛々しいったらありゃしません。ところが、少年が誕生日プレゼントとして贈られた平たい包みを開けると、そこには彼が想像もしていなかったものが待っていたのでした。
オチまで見てから全体を見直してみると、1:21~のお父さんの行動が伏線になっているのが見てとれ、短いけれどよく練られた構成であることがわかります。最後に流れるテロップの意味は、「愛をとらえる(記録する)瞬間」。"moments"と複数形になっているのは、動画内に出てくる写真がとらえた瞬間と、この動画に映っている家族愛の瞬間の両方を指しているからなのでしょうね。
すべての性的マイノリティの子供たちに、こういう家族がいればいいのに。もちろん最初からいちいち葬式みたいな顔をされずに済むのならそれがベストなんですけど、それがかなわないならせめて、どこかにこういう愛の瞬間があってほしいんですよやっぱり。