実写版『美女と野獣』(2017)、ゲイ要素のためマレーシアで上映延期 ロシアで年齢制限(追記あり) - 石壁に百合の花咲くの続報。マレーシアでは結局PG13でのノーカット公開となり、一方クウェートの映画館チェーンは上映禁止を発表しています。
詳細は以下。
『美女と野獣』 クウェートで上映中止 マレーシアは完全版公開へ 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News
クウェートもイスラム教国ですし、こんなもんでしょうねえ……。
ところであたし、先日のマレーシアでの上映延期騒ぎを報じたBBCが、同国での刑法(同性愛は違法)などについて報じた上でこんな風に付け加えていたのが忘れられないんですよ。
(マレーシアでは)映画に同性愛者のキャラクターが出てきてもよいが、それは同性愛者がネガティブに描写されていたり、悔い改めたりする場合だけだ。
Gay characters can be shown in films, but only if they are portrayed negatively or repent.
……これって宗教を問わずどこの国にでもある考え方な気がします。日本でもね。わかりやすい例で言うと、「やっぱり百合は悲恋じゃなくちゃ!」「背徳感や罪悪感で悩まなくちゃ!」「しょせん最後は男に戻っていくんだから、思春期だけの感情だよね!」なんていうのは、上記の考え方と地続きだと思うんですよね。なまじ宗教的な禁忌を理由としている方が、宗教指導者の鶴の一声で変わる可能性もある分だけ厄介さが少ないかも、なんてことを思ったりしています。とりあえずマレーシアでのノーカット公開が決定してよかったです、たとえPG13(13歳未満の鑑賞に保護者の注意が必要)枠でも。