石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ボーイ・ミーツ・ボーイの短編CGアニメ『In a Heartbeat』が完成

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クラウドファンディングで製作が進められていた3DCG短編アニメ『In a Heartbeat』が完成し、YouTubeで公開されています。台詞がひとつもない4分強のこの作品、甘酸っぱくて超キュートです。

『In a Heartbeat』の主人公は、カミングアウトしていない男の子。憧れの男の子にドキドキするあまり、自分のハートに自分がアウティングされそうになり、一旦は悲しい思いもするも……というお話です。作者のエステバン・ブラボ(Esteban Bravo)さんとベス・デイヴィッド(Beth David)さんは「LGBT+のアイデンティティーと格闘している子供や若者に、愛と自己受容のメッセージを送りたい」という思いからこのアニメを作ったとのこと。

主人公の冒頭部のドキドキ感や、胸から飛び出したハートとの追いかけっこで表される心情なんかは、おそらく異性間の恋愛でも似たようなものなんじゃないかと思います。でも、ゴミ缶に飛び込んでまで気持ちを隠そうとするくだり(1:30~)や、そこまでして隠さなければいけない理由がつきつけられるシーン(2:22~)は、まさしく同性間ならではですよね。揺れ動くリンゴや閉まる扉などを使って、キャラの心情や状況を象徴的に見せていくところもよかった。オチもビューティフルだし、たくさんの人が見てくれるといいなと思います。