石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

米ミネソタのレズビアンカップル宅に脅迫状 家を焼く、娘に危害を加えるなど予告

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先日フロリダ州の市議候補がKKKに脅されたと思ったら、今度はミネソタ州の同性カップル家庭宛てに脅迫状が送られたというニュースが。文面はこのカップルの家を焼く、娘に危害を加えるなどというもので、弁護士が全文をFacebookで公開しています。

詳細は以下。

Anonymous Letter Threatens to Burn Gay Couple's Home, Kill Their Daughter - Towleroad

この手紙は手書きではなく、タイプしてプリントアウトされたもので、同州セント・ピーターのこの家まで郵便で送られてきたとのこと。ムカつくので手紙の全文は訳しませんが、前半は日本のヘイターの皆さんがよく口走っていることとたいして変わりません。「オカマ("FAGGOTS")でいたけりゃサンフランシスコへ行け」、「おまえらは精神的な病気」、「おまえらのせいで、うちの子たちにおまえらのオカマ主義("FAGGOTISM")のライフスタイルのことを説明させられるはめになって大変なんだよ! だからおまえらのオカマ生活をもっと大変なものにしてやる!」等々、サンフランシスコを新宿二丁目等に置き換えれば、基本的に日本語圏のネットでも特に珍しくないものばかりです。

ただ、その後の脅迫の部分がいささか剣呑なんですよね。だいたいこんなことを言ってます。

  • 「自分がおまえらだったら背後に気をつけるだろうね……」
  • 「おまえらオカマどもは殺さねばならん」
  • 「家を燃やしてやることもできるし、おまえらを殺すのに銃を使ってもいいな」
  • 「ああ、それから、おまえらの哀れな娘!(中略)娘も背後に気を付けなきゃな……どこの学校に行ってるかはわかってるんだ!」

セント・ピーターではこのような事件は最近他に例がなく、現在警察が捜査しているところだそうです。

子供に同性愛について説明できないのは自分の知識不足と言語能力不足によるもので、同性愛者のせいじゃないのに、逆恨みもいいところだわ。"FAGGOTISM"なんていう妙な造語(こんな単語は英語にはありませんし、そもそも"faggot"はレズビアンではなく男性同性愛者を指す罵倒語です。このあたりの言葉遣いがあまりに変なので、弁護士さんはそれを手がかりに犯人を捜せないかと考えているみたい)までひねり出して同性愛者に当たり散らする暇があったら、Amazonで絵本でも買って与えとけばいいのに。とりあえず上記のFacebookポストに地元の皆さんがこのカップルへの支援を表明するレスをたくさんつけているのは幸いですが、一刻も早く犯人が捕まってしかるべき裁きを受けるよう願っています。