米国テキサス州オースティンで手をつないで歩いていたゲイカップルがホモフォビックな暴力に遭い、骨折などのけがをしました。ゲイバーのオーナーらが、11000ドルの報奨金をかけて犯人逮捕につながる情報を募集しています。
詳細は以下。
事件が起こったのは2019年1月19日。未明にナイトクラブを出たスペンサー・ディーリング(Spencer Deehring)さんとトリスタン・ペリー(Tristan Perry)さんが手をつないでいるのを見た男らがふたりの後をつけ回し、ホモフォビックな罵声をぶつけてから、殴る蹴るの暴力をふるってきたのだそうです。ディーリングさんは意識を失い、ペリーさんは鼻骨骨折などのけがを負って、通行人の通報によって医療機関に搬送されたとのこと。
ふたりの写真はこちらです。
Nightclubs Offer $11K Reward for Information Leading to Arrest of Men Who Attacked Gay Couple in Austin https://t.co/7lFs8PuL5K pic.twitter.com/tfEmVExfps
— Towleroad (@tlrd) 2019年1月25日
この事件を受け、オースティンのゲイバー「レイン(Rain)」と「オイルキャン・ハリーズ(Oilcan Harry's)」のオーナーらが、犯人逮捕につながる情報提供者に報奨金11000ドルを出すと申し出ています。報奨金は当初5000ドルだったのが、寄付がたくさん寄せられたため11000ドルにまで増えたのだそうです。
「ヘイトと暴力を完全に止めるには、こういう人たちをつかまえて責任をとらせるしかありません」と、レインのオーナーは投稿(訳注:Facebookの)で述べた。
“Catching people like this and holding them accountable is the only way to ultimately stop the hate and violence,” Rain owners said in the post.
オースティンは全米でもっともゲイフレンドリーな都市のひとつと言われていたはずなのに、それでもこういう事件は起こるのね……。ただ、ゲイが殴られているのを見て即座に通報してくれる人がいて、犯人をつかまえて責任をとらせようとする動きがあって、それに賛同して寄付する人もいるだけ、オースティンはまだよっぽどましなのかもしれません。ラスベガスで2018年の11月、ゲイカップルがボコボコにされてガラスの破片で突き刺された事件のときなんて、近所の人は見ているだけで誰も通報しなかったんですからね。
なおディーリングさんとペリーさんは、けがの治療費をまかなうためにGoFundMeで寄付を募っているところです。くわしくは以下をどうぞ。