チリのオヒギンズ(O’Higgins)で2019年5月18日、ゲイカップルが営む電気店で3人の男性客が暴れ、このカップルに殴る蹴るの暴力をふるうという事件が発生しました。防犯カメラの映像が公開されています。
詳細は以下。
防犯カメラの映像はこちら。
加害者らはこのゲイカップル、セルヒオ・アコスタ(Sergio Acosta)さんとホセ・ルイス・カンポス(José Luis Campos)さんの店に商品の交換を求めてやってきたのだそうです。セルヒオさんらが購入を証明できるレシートを出してほしいと頼むと、彼らはそれを拒否し、セルヒオさんにつかみかかったとのこと。ホセ・ルイスさんは警察で、彼らは何度も「黙れクソホモ("cállate maricón")」などとホモフォビックな罵倒語を叫びながらセルヒオさんを殴打しはじめたと証言しています。
動画には、セルヒオさんを助けようとしたホセ・ルイスさんがセルヒオさんの身体の上に投げ飛ばされ、そのまま身をもってセルヒオさんをかばおうとするところが映っています。加害者はそのホセ・ルイスさんの頭を蹴り飛ばし、ふたりに対して執拗に暴力を続けています。
……にもかかわらず、この加害者たち、起訴されなかったんですってよ。セルヒオさんたちは警察に訴えを出したのに、加害者らはすぐに釈放されて、罰金48305チリペソ(日本円で約7558円)を払うだけで済んだのだそうです。何よ、その居酒屋の飲み代みたいなやっすい額。これじゃ司法が「ゲイバッシングは安上がりな娯楽です」と言ってるも同然では。大丈夫かチリ。