LGBTQバーやシナゴーグなどへの爆発物を使った襲撃を計画したとして、米国ネバダ州ラスベガスの男(23)が2019年8月8日に逮捕されました。
詳細は以下。
FBIは、このコナー・クライモ(Conor Climo)容疑者は、火炎瓶や爆発物を使った襲撃について書かれたメッセージを暗号化して白人優越主義者らに送っていたと9日に発表しています。FBIへの情報提供者によれば、同容疑者はシナゴーグ、(ユダヤ人分課教育促進協会の)名誉棄損防止組合、そしてラスベガスのフレモント通りの、自分がLGBTQバーだとみなした店をターゲット候補に挙げていたとのこと。彼はまた、ユダヤ人を撃つために8人の男性で構成された「狙撃小隊」を作るとか、ホームレスを雇って襲撃の下見をさせるとかいったプランも持っていたのだそうです。
何が怖いって、クライモ容疑者には
- 2016年に、ご近所を「確固たる敵」から守るためアサルトライフルを持ってパトロールすると主張し、実際にフル装填したAR 15を持って歩き回っていた
- 高校時代の学友に対し、爆弾の作り方を知っていると自慢していた
……という過去があること。そして本人自ら黒人、ユダヤ人、LGBTQコミュニティを含む「さまざまな人種および宗教グループに対して偏見と憎しみを抱いている」と認めていて、FBIによる家宅捜索では爆弾の材料や複数のライフルが発見されていること。下手をすると、あと一歩でピッツバーグやサンディエゴやオーランドで起こったのと同じことが繰り返されるところだったのでは。
なおクライモ容疑者は未登録の銃の所持や、自宅で見つかった爆弾の材料などに関して罪に問われており、8月23日に法廷に出頭する予定だそうです。本当だったら彼が3年前に実弾入りの銃を持って通りをうろつき、単に犬の散歩をしていただけのご近所さんを尋問していた時点で何らかの対処がなされなければならなかったんじゃないかと思うんだけど、とりあえず誰も殺されないうちに当局が動いてくれてよかった。