2019年9月23日、米テネシー州マンチェスターの16歳の男子高校生、チャニング・スミス(Channing Smith)さんが自宅で遺体となって発見されました。クラスメイトにネットでアウティングされたことを苦に自死を図ったとみられています。
詳細は以下。
チャニングさんはコーフィー・カウンティ・セントラル・ハイ・スクール(Coffee County High School)の3年生でした。彼は22日の夜10時ごろ、自分ともめた同級生が、仕返しとして自分と他の男の子との「性的にあからさまな」チャットのスクリーンショットをInstagramとSnapchatに投下したことを知りました。6時間後、彼は自室で亡くなっているところを発見されました。
亡くなる前にチャニングさんがInstagramに残したメッセージはこんなです。
しばらくソーシャルメディアから離れる。誰も信用できないってことが本当に嫌だ、信じてた人たちはあまりにもニセモノだったから。
さよなら。
I'm gonna get off social media for a while. I really hate how I can't trust anyone because those I did were so fake.
Bye.
チャニングさんの兄のジョシュア・スミスさんによると、チャニングさんは生前「同性愛者または両性愛者」であることを少数の人にだけ打ち明けていたのだそうです。画像をネットに流した人物は何らかの責任をとるべきだ、これはハラスメントであり過失致死だと彼は主張しています。ちなみにジョシュアさんがコーフィー郡の主任捜査官から受けた説明では、地方検事事務所は事件に関与したティーンエイジャーらを告発しない意向だとのこと。また学校も、チャニングさんが自死したと認めるメッセージを一切出さず、いじめを報告する集会も開かず、チャニングさんの死に影響を受けている生徒たちへのアドバイスもしていないのだそうです。
海のあっちもこっちも、事情はたいして変わんないねえ。こういうニュースを日本語圏に紹介しても、事件の意味がどれだけ正確に伝わるのか、あたしゃ疑問に思うよ。わかる人には最初の1、2パラグラフだけで全部伝わるのに、わからない人には何万字費やしても無駄なんじゃないかって思う。