中米コスタリカで、まもなく同性同士が結婚できるようになります。憲法裁判所が同性婚禁止は違憲とし、法整備のための猶予期間を設定したのが2018年。この猶予期間を延ばすための動議が否決されたため、2020年5月26日からついに平等な結婚が始まるんだそうです。
詳細は以下。
上記リンク先によると、コスタリカのここまでの流れはこういうことになるみたい。
- 2018年1月、米州人権裁判所(IACHR)がコスタリカに対し、アメリカ人権条約にもとづき「同性の者同士の家族関係に由来するすべての権利を認め、保証」するよう求める
- 2018年8月8日、コスタリカの憲法裁判所(La Sala Constitucional)が、同性同士の結婚を禁じている法律を違憲と判断
- 法整備のため、この判決が司法公報に掲載された2018年11月26日から18か月の猶予期間を設け、たとえ立法議会が法律を改正しなくても18か月たてば(つまり、2020年5月26日になれば)同性婚の禁止が解除されるとした
- 平等な結婚を阻止するため、26人の議員が、この18か月の猶予期間を延長するよう求める動議を提出
- この動議が否決され、2020年5月26日から平等な結婚が認められることに
ちなみにTeleticaによると、同性カップルの結婚の手続きは異性カップルとまったく同じだとのこと。必要書類のひとつに婚姻歴(estado civil)の証明書というのがあるんですが、これはデジタル認証を使って最高裁のホームページからオンラインで購入することができ、クレジットカードかデビットカードで決済すると、PDF形式のファイルがパソコンまたは携帯電話に届くんだそうです。
……いまだに異性カップルしか結婚できなくて、わざわざ紙の戸籍謄本を本籍地から郵送で取り寄せたりしなきゃならない(コンビニ交付ですらすべての市区町村で導入しているわけではない)日本って、何なんだろうね一体……? ともかく、長らくこの日を待っていたコスタリカのカップルの皆様、おめでとうございます。¡Que sean muy felices!