米国のレストランで、ゲイのウエイターがレシートに差別的なメッセージを書かれてチップの支払いを拒否されるという事件が勃発。このレシートがネットで公開された後、ウエイターのもとには全米から計4500ドルものチップが寄せられたんだそうです。
詳細は以下。
事件が起こったのはウィスコンシン州マディスンのレストランだとのこと。問題のレシートの写真は、以下のツイートの左側の画像をどうぞ。
The story of how these good people came up with the tip warms our hearts! 🥺 https://t.co/woiFggbfHs
— PRIDE (@pride_site) August 19, 2021
手書きの文字で"Service was good but we don't tip sinfull（原文ママ） homosexuals"と書かれており、訳すと「サービスは良かったが、わたしたちは『積み深い』ホモセクシュアルにはチップは払いません」みたいな感じになります。余談ですけど、どうしてこういうレシートのヘイトコメントってスペリングミスがつきものなんでしょうかね。うちで紹介しただけでも、他にこんな例がありましたし。
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- 自称クリスチャンの家族がレズビアンのウェイトレスへのチップ拒否 レシートにヘイトコメントを書いて去る - 石壁に百合の花咲く
話を元に戻して、上記ツイートの右側の、チップの欄に「4500ドル」と書いてあるレシートを見てくださいな。これは、このウエイター氏の友だち、Eric Salzwedelさんが一件を知って憤慨し、Facebookで「彼にサプライズで人生最大のチップを贈ろう、彼がどんなに愛されているか示そう」（要約）と呼びかけて集めたお金を、実際にこのレストランで「チップ」として渡したときのレシートなんだそうです。ちなみに寄付を募り始めてからわずか35時間で約250人もの人がお金を送り、これだけの額が集まったとのこと。
エリックさんによれば、この寄付の目的のひとつは、「この世界にはヘイトよりもたくさんの愛があると示すこと」なんだそうです。彼の寄付の呼びかけのときのコメントと、集めた4500ドルを友だちに渡した後のコメントが現実的ですごくいいなと思いました。
残念ながらある種の人々の行動をこのお金で変えることはできないとわかっていますが、うまくいけばこのウエイターへの愛の量を示すことはできると思います！
We know unfortunately this $ won't change some people's behaviors, but hopefully it will show the amount of there is for this sever!
ぼくらはこのウエイターにチップを渡して驚かせ、人々は彼らのありのままの姿を愛しているということと、他人に憎しみを与えようとする人たちに耳を貸さないでということを伝えることができました。
we were able to surprise the server with the tip and to let them know that people love them for who they are and to not listen to those who just want to spread hate onto others.
ヘイターに変化を期待したところで基本的に無駄だし、こういう考え方って大事なんじゃないかと。
