具合悪い。日曜日からこのかた、本っ当にメンタルの具合が悪い。そういや「全国規模で同性婚に関する議論が巻き起こると、ホモフォビックなメッセージ*1に晒されまくるため性的少数者のメンタルヘルスがダメージを受ける」っていう先行研究がいろいろあったわねと思い出し、いくつかまとめてみました。
アイルランド
【要約】:1657人のLGBTI*2のアイルランド人を対象とした調査。回答者の5.5%75.5%(←このエントリの初稿で『5.5%』と誤記してましたが、タイピングのミスです。正しくは『75.5%』)が、反対運動のメッセージに晒されることで「しばしば」または「いつも」怒りを感じていたと回答。反同性愛キャンペーンのマテリアルについて、80%が「動揺した」、3分の2が「不安や苦痛を感じた」と回答。
オーストラリア
【要約】:計1305人を対象に、同性婚を認めるか否かの国民投票期間のメンタルヘルスを調査。ネガティブかつホモフォビックなメッセージに晒されることが、LGBTQ*3Iの人々のうつ状態、不安、ストレスを悪化させたと判明。
台湾
【要約】:同性婚の是非を問う住民投票の23か月前(Wave 1)と1週間後(Wave 2)の、ヘテロと非ヘテロの自殺念慮率を比較。非ヘテロではWave 1よりWave 2の方が自殺念慮率が高かった。ヘテロではWave 1とWave 2の差は観察されなかった。
まとめと雑感
というわけで、議論がヒートアップするほど当事者がダメージを受けるのは避けられないっぽいんですが、自殺念慮の割合まで上がってしまうというのはとりわけヤバいですね。食べたくなくてもゴハン食べて、眠れなくても横になって、とにかく生き延びようよねあたしら。
*1:実例はたとえばこのへんをどうぞ。Australia Same-Sex Marriage Vote Spawns Toxic Debate
*2:IはIntersexを表しています。
*3:QはQueerまたはQuestioningを表しています。