- 作者: 原作:松本真作画:ネツマイカ
- 出版社/メーカー: ジャイブ
- 発売日: 2009/02/07
- メディア: コミック
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伏線を回収し、百合エンドに到達する最終巻
少女ふたりがキスで合体する変身ヒロインSFの最終巻です。多少駆け足の展開ではありますが、伏線はほとんど回収されており、整合性のある良い結末だったと思います。羽乃と優奈の愛と結束も最後まで輝きを失いませんし、どこかほのぼのとした最終話もよかったです。何より、1巻後半みたいなハジメ目線の萌えエロ路線に回帰せず、きっちりと百合エンドに到達してくれたところにほっとしました。
伏線の回収について
カプレカことNO.1やNO.2、そして山田の正体、ARCAの目的など、小出しにされてきた謎が一気に解かれていきます。未消化の部分を残さないその心意気やよし。新キャラの「アン・ブラックバーン」の説明台詞がやや多すぎかなという気はしないでもないのですが、3巻でお話を収束させるためにはそれもいたしかたないかと。
羽乃と優奈の愛について
これはすごくよかったです。2巻では優奈から羽乃から優奈への想いが大きくクローズアップされていましたが、今回は羽乃の方も
なんてきっちり言い放って(p. 153)いて、相思相愛状態。おまけに、合体目的ではない自発的なキスシーン(p. 156)もあったりします。カプレカ様にもふたりの気持ちは「愛」だと言い切られてますし、「ふたりで一緒に生きていくこと」を自分の意思で選びとっていく彼女たちの姿がとにかくまぶしいです。優奈と一緒じゃなきゃ 幸せになんてなれるわけ……ない
どこかほのぼのとした最終回
ほのぼの、と言ってもまだ戦いは続いてるんですが、いいですよこの最終回。一時は敵かと思われたキャラ(たち)も一緒に仲良く鍋を囲んでいたりして、なごみました。ハジメも萌えエロ興奮童貞係としてではなくお料理担当の可愛い少年キャラとして出番を作ってもらえてましたし、ベタだけど愛と希望にあふれる結末もよかった。
まとめ
やや展開は急ぎ足ながら、よくまとまったナイスな最終巻だと思います。数々の謎が解けていく快感も楽しめましたし、ラブラブ百合エンドも、そこに至るまでの愛もよかったです。おすすめ。