毎年ゲイパレードの季節になるたびに「ゲイパレードがあってストレート(異性愛者)パレードがないのは不公平」という意見を耳にします。そんな方のために、The Gaily Grindが、世界最大のストレート・プライド・パレードの動画を紹介してますよ。
詳細は以下。
動画はこちら。さあ、これが世界最大級のストレート・プライド・パレードだ!
Straight Pride Parade - YouTube
「ゲイ・プライドが嫌いで、『ストレート・プライド・パレードはないのか』『ゲイって不愉快なほどゲイゲイしい。あんなの見たくない』って人、いますよねー」
「ぼくは今なんと、ストレート・プライド・パレードに来ています」
じゃじゃーん。
「別名、『どこにでもある普段の街角』です!」
「不愉快なほど異性愛者(ヘテロセクシュアル)なストレートたちをごらんください!」
「うへー。すごく不愉快」
意味がわからない人のために一応解説すると、ストレートは特にパレードを開かなくても、いつでもどこでもおおっぴらにストレートとして生活できているってことですよ。異性愛こそデフォルトだとされているから、何も主張せずとも異性愛者だと受け取ってもらえるし、ヘテロ仲間もそこらじゅうで見つかるし、性的指向が理由で差別されたりしない。だからこうしたイベント自体が必要ないっていう意味です。
ちなみに、過去に「ストレート・プライド・パレード」が実施された例もないわけじゃないんですよね。ゲイ・プライドに公共の場所を使わせないために開かれたものもあれば、同性愛はクロゼットに戻れと叫んで開催されたものもあるんですが、どれもたいした人数は集まらなかったし、定着したという話も聞きません。一方、欧州最大のLGBTプライド「マドリッド・プライド」は1979年から続いていて、2014年の時点で120万人もの参加者を集めてる。これがつまり、必要性の差なのよ。
最後に、この動画のYouTubeの説明文を一部紹介しておきましょうか。
(『ストレート・プライドがないのは不公平』と言うのは)貧しい人が長いことかけてお金を貯めて小さなパーティーを開いただけで文句を言い、自分のための特大パーティーを要求するようなものだ。それも、前回のパーティーでもらった贈り物の包み紙すらまだ開いていないうちにだ。誰か自分以外の人がその人たち用の何かを手に入れるたびに、自分にも新しいものがもらえるというわけではない。誰か他の人が社会の中で居場所を得ることを認めたからといって、自分の居場所がなくなるわけではない。
It's like complaining a poor person is having a tiny party that they've saved up for ages just to have and demanding you get a giant party too, even though you're still unwrapping presents from the last one you had. You don't get a new thing every time someone else wants to have something for themselves. You don't lose acceptance by letting someone else gain a place in society.
まったくその通りだと思います。