石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

批判にこたえて? 映画『ストーンウォール』が黒人ドラァグ登場シーンを公開(動画)

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stonewall inn / yosoynuts

白人シス男性を主役にしたことで「ホワイトウォッシングだ」と批判されている映画『ストーンウォール』の新クリップが公開されました。黒人ドラァグクイーン、マーシャ・P・ジョンソンの出てくる場面です。さては批判がこたえたのかしら、エメリッヒ監督。

詳細は以下。

New Stonewall film clip focusses on black drag activist Marsha P Johnson · PinkNews

クリップはこちら。

『ストーンウォール』は、1969年にニューヨークのゲイバーで起きた暴動「ストーンウォールの反乱」をもとにした映画。監督は『インデペンデンス・デイ』や『GODZILLA』で知られるローランド・エメリッヒ。先日公開されたトレイラーが、その場にいたはずの有色人種やトランスの人々の功績を白人シスジェンダー男性に横取りさせているかのように見えたため、「ホワイトウォッシング("whitewashing"、有色人種の役を白人に演じさせるなど、何でも白人寄りにしてしまうこと)だ」、「トランス消去("trans erasure"、トランスジェンダーやトランスセクシュアルの人々を無視し、いないものとして扱うこと)だ」として批判が巻き起こっていました。上記のビデオクリップは、おそらくその批判を受けて公開されたものなのでしょう。

とりあえずこれで映画の中に実在の黒人ドラァグクイーン(をモデルにしたキャラ)が出てくることはわかったので、あとは彼女や他のマイノリティーズ(ラティーナのトランス女性や、レズビアンなど)が作中でどう描かれているかですね。とりあえず、2015年9月25日の米国公開後の評価を楽しみに待ちたいと思います。