石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ドイツで2017年10月から同性婚可能に。でも登録は当分「妻」と「夫」で

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2017年6月に同性婚法が可決されたドイツでは、10月1日から同性同士の結婚が可能になります。しかしソフトウェアの都合で、向こう1年ほどの間、同性カップルが結婚許可証を手にするにはどちらかを異性として登録しなければならないのだそうです。

詳細は以下。

German same-sex couples will have to pose as 'man and woman' to get married

この不具合はドイツ全土共通のもの。ソフトウェアが同性同士では結婚できない仕様になっているため、同性カップルの場合どちらか一方を異性として登録するしかないのだそうです。

これまでに同性婚を法制化した国は20か国以上ありますが、他の国ではこういう話は聞いたことがない気がします。DWによると、ドイツ内務省は、このような政策転換の際は通常ソフトウェア開発者に9か月のヘッドスタートを与えるもの(だから、6月に可決されたことに10月までに対応することはできない)と説明しているとのこと。一方、同国最大のLGBT権利団体Lesbian and Gay Federationベルリン支部の見解はこちらです。

「21世紀にもなって、小さな修正がこんな問題を作り出すとは情けないことです」と、スポークスマンのJörg Steinertは言った。

"It is embarrassing that in the 21st century, a small adjustment would create such problems," said spokesman Jörg Steinert.

米国ケンタッキー州ローワン郡のキム・デイヴィス書記官の一件のように人力で結婚許可証発行を邪魔されるよりはましだとは言え、それでもやはり、この期に及んで異性カップルのふりをさせられるのは屈辱的だと思います。早いとこ修正しちゃってほしいものです。