2019年6月27日、メキシコ北西部のバハ・カリフォルニア・スル州議会が、同性同士の結婚を可能にする発案を可決しました。これにより同州は、メキシコで19番目に同性婚を認めた州となります。
詳細は以下。
採決の結果は賛成14票、反対5票、棄権1票だったとのこと。可決時の様子はこちら。
Congreso de Baja California Sur avala matrimonio igualitario https://t.co/8Tw9focfOI pic.twitter.com/9W3faFQaHe
— El Universal (@El_Universal_Mx) 28 de junio de 2019
el Mexicanoによると、採決前には宗教団体から「裏切り者!」「わたしは賛成しないぞ!」などの叫び声が上がっていた一方、可決後にはLGBTTTIQ+の人々が歌と歓声とハグでお祝いをしていたとのことです。おめでとうございます。
ちなみにメキシコって、「1995年から2000年の間に、213件の同性愛嫌悪に基づく殺人事件が記録されている。しかし実際の数字は、おおよそその3倍になるはずだという*1」(ルイ=ジョルジュ・タン (著, 編集)『〈同性愛嫌悪(ホモフォビア)〉を知る事典』明石書店、p. 567)というところです。そういう国がこうやって変化して行ってるのって、すごいことだと思います。
*1:なんの根拠もなく「同性婚を認めると人口が減る」とか言ってる人たちが、異性愛者がこのように同性愛嫌悪から人を殺してせっせと人口を減らしてるって事実には驚くほど無関心だというのは興味深いと思います。米国で同性婚が法制化された州ではティーンエイジャーの自殺率が減ったなんて研究結果も、たぶん知らないんでしょうね……。