「新たな「ストレート・プライド」企画が勃発 米カリフォルニア州 - 石壁に百合の花咲く」の続報。主催者の息子が、このイベントに対する反対意見を発表しました。ゲイなんだそうです、この息子さん。
詳細は以下。
問題の「ストレート・プライド」は、マサチューセッツ州ボストンで8月に予定されているのとはまた別のもの。主催者は「全国ストレート・プライド連合("National Straight Pride Coalition")」という団体で、自分たちは「異性愛、男らしさ、女らしさ、赤ちゃん、中でも特に生まれてこなかった赤ちゃん、男性と女性と子供で構成された核家族、我が国を偉大にするすべてのものを奨励」していると表明しています。同連合は、2019年8月24日にカリフォルニア州モデストの公園で「ストレート・プライド」の集会を実施し、さらにパレードもおこなうとして市からの許可を求めています。
このカリフォルニアのストレート・プライドの共同主催者、ミリンダ・メイスン(Mylinda Mason)氏の息子のマシュー・メイスン(Matthew Mason)氏は同性愛者なのだそうです。マシュー氏は以下の動画で市議会に参加する予定だと話し、同イベントに対する懸念を表明しています。
上記動画のマシューさんの発言の一部をざっくり訳すと、こんな感じ。
わたしの故郷モデストの町で実現しそうになっている、ストレート・プライドの仮面をかぶった白人優越主義への懸念について述べるため、パブリックコメントを活用するつもりです。
言論の自由には大賛成ですが、暴力を煽動する言論の自由には賛成できません。それでわたしは、わたしたちが協力し合って公的な議論をする権利を行使できるようなスペースが得られるように、地域の人々と協働しています。この議論とは、この町に安全と、多様性と、愛をもたらすためのものです。
I will be utilizing public comment to address my concerns about the white supremacy masquerading as straight pride that people are trying to have happen in my hometown community of Modesto.
I am all for free speech. I am not for free speech when it incites violence. So I'm working with my community to provide spaces for us to work together and utilize our right to public discourse to provider safety, diversity, and love in our city.
白人優越主義の部分についてちょっと補足すると、モデストのストレート・プライド主催者のひとりは、反イスラムで性差別主義のネオファシスト団体「プラウド・ボーイズ(Proud Boys)」の地元支部がこのイベントへの招待を受け入れたと表明しているのだそうです。で、プラウド・ボーイズというのは、あの2017年に女性がひき殺されたシャーロッツヴィルの白人極右集会にも参加していたところ。そりゃ、懸念されて当然でしょう。表現の自由には他者の生命や安全を脅かす自由は含まれていないはずだし、おりしも米国ではネットで人種偏見を披露していた白人男性がエルパソで乱射事件を起こしたばかりなんですが、それでもまだやるの、この「ストレート(の仮面をかぶった白人優越主義者の)・プライド」?