石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

トランス女性ら、ネット環境がない子供たちのため無料ネットカフェ開設 メキシコ

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メキシコ・メキシコ州トルーカのトランス女性たちが、コロナ禍の中、パソコンやネット環境がなくてオンライン授業が受けられない子供たちのために無料のネットカフェを開設しました。

詳細は以下。

escandala.com

この女性らは「Mujeres Famosas Trans de Toluca」(直訳すると『トルーカのトランスの有名女性たち』)というグループで、この4月から「Un toque de ayuda」という、パンデミックで生活が苦しい人たちを支援するコミュニティ食堂プロジェクトを実行してきた人たちなのだそうです。このプロジェクトについて報じる以下の動画が、すごくいいですよ。

動画内のテロップと、グループのスポークスパーソンのターニャ・ベラスケス(Tanya Velázquez)さんによる説明を大雑把にまとめると、こんな感じでしょうか。

  • このプロジェクトはもともとトランスの仲間たちを助けるために始めたもの
    • 外見と身分証明書のジェンダーが一致しないと、コロナで困っていても銀行からお金が借りられない(同名の別人だと思われるから)
    • 政府の助けもまったく届かない
    • 仕事に行けないと食べられないから、トランス・コミュニティの仲間たちを助けるためコミュニティ食堂を始めた
  • それがすぐに、食べ物が必要な人ならだれでも助けるプロジェクトになった
    • ヴァルネラブルな人たち、コロナで売り上げが減って困っている人たちは全て助ける
    • 1食25ペソ(約120円)でスープ2種、煮込み料理、水、デザートが食べられる
    • 2、3食買ってくれた人には無料でもう1食つける
    • 25ペソを手に入れることができない人には全部ただで渡す
  • 協力者とともに、コロナ禍の間だけではなく、長期的なものとしてこのプロジェクトをやっていく

そして、このトランス女性たちが8月7日に新たに立ち上げたのが、ネット回線やパソコンへのアクセスを持たない子供たちが使える無料インターネットカフェ。運営費用にはカフェへのチップや寄付などが充てられ、子供らはここで宿題をしたりオンライン授業を受けたりすることができるとのこと。

人間、食べられないほど辛いことはないし、教育が受けられないと苦境からの脱出が余計に困難になるから、彼女たちのしていることは本当にダイレクトな人助けだと思います。本当はこういうことは税金の再分配で政府がやらなきゃいけないはずなんだけど、Heraldo Estado de Méxicoによると、トルーカの自治体は当初彼女らを支援すると言って近づいてきたのに、結局何もしてくれなかったんだそうです。だからこうやって草の根でがんばるしかないわけで、なんだかもう他人事じゃないですね全然。あたしも自分にできることをがんばるわ。