2022年のスペイン語学習でやったこと
- 文法テキスト3冊をやり切ってAnkify(Ankiに入力して反復学習する)
- スペイン語読書通算12000ページ突破(年間だと6145ページ読破)
- スペイン語音声(字幕なし)での、映画・ドラマ・ドキュメンタリー等のビンジウォッチングを始める(年間250時間突破)
2022年の学習で気づいたこと
結局語学の要諦は、
- 単語と文法を勉強する
- 上記1をやった上で、学習言語で大量のメディア(Graded reader、本、映画、ドラマ、アニメ、漫画、ゲーム、ニュース、ポッドキャスト、オーディオブック、動画、論文etc.)を消費する
……の2点に尽きるということ。発音や声調が難しい言語は、これに加えてどこかで発音の特訓をする必要があるでしょうが、だとしてもこの2点を避けて通れないという点は同じです。「何年も勉強しているのに全然できない」と嘆いてる人は、たいてい上記1、2のどちらかあるいは両方の絶対量が足りてないと思います。
2022年の学習に使ったマテリアル内訳
文法テキスト
文法知識の穴を埋めるため、以下の3冊を全部解いて、ミスポイントを全部Ankiに入れて復習しまくってました。
そもそもなぜ文法知識の穴を埋めようと思ったのかというと、Ankiの例文カードの復習で、細かい部分(冠詞の有無・動詞の活用・前置詞がつくかつかないか・代名詞はloかleか等々)のミスがあまりに多いことに気づいたからです。こんなにも細部を忘れまくるのは文法がまだ血肉になってないからで、「ならば血肉になるまで練習だ」と考え、積んであったドリルの中からこの3冊を選んで一気にやったんでした。
この作戦は大正解で、例文カードの正答率は目に見えて上がりました。来年はGramática de uso de españolの最後の1冊、C1-C2をやる予定です。
本
読んだ順に並べると、こう。
- Vamos a calentar el sol - José Mauro de Vasconcelos
- El caso de la actriz a la que nadie quiera - José Ignacio Valenzuela
- La ciudad de las bestias - Isabel Allende
- Nada - Carmen Laforet
- Sueños de piedra (Marabilia #1) - Iria G. Parente y Selene M. Pascual
- Títeres de la magia (Marabilia #2) - Iria G. Parente y Selene M. Pascual
- Ladrones de libertad (Marabilia #3) - Iria G. Parente y Selene M. Pascual
- Jaulas de seda (Marabilia #4) - Iria G. Parente y Selene M. Pascual
- Reinos de cristal (Marabilia #5) - Iria G. Parente y Selene M. Pascual
- El orgullo del dragón (El dragón y el unicornio #1) - Iria G. Parente y Selene -M. Pascual
- La milla verde (The Green Mile) - Stephen King
- Cujo - Stephen King
- Misery - Stephen King
- Carrie - Stephen King
1から10までは「自伝的小説またはヤングアダルト小説」、11以降は「スティーヴン・キング4連発」という内訳になっています。学習者にとっては前者の方が平易で読みやすいのですが、そういうのばかり読んでいたら飽きが来て「なんかもっと強烈なもんが読みたい」と思い始め、大好きな初期キング作品(の西訳)に走ってみました。そしたらあまりに面白くて4冊一気読みしてしまったので、来年もしばらくキング祭りを続けるつもりです。
なお、読破したページ数が増えてきたことで実感した変化は、「読む速度が上がった」ということでした。ただ、たくさん読むだけで自動的に速くなったわけではないです。7000ページを過ぎたあたりから意識的に速く読む努力を始め、9000ページ時点で「なんか速くなってる」と気づき、12000ページではさらに速くなってました。表にするとこんな感じ。
通算ページ数 | やったこと |
---|---|
7000 | 自分の読書スピードがあまりに遅い(場面によっては1ページ7分超え)ことに腹を立て、「オーディオブックを聴きながら、同じ速度で無理やり読み進む(ただし、わからない箇所では一時停止して手まめに辞書を引く)」方式を採用 |
9000 | 1ページ3分前後で読めるようになってることに気づく |
12000 | 『キャリー』の山場を1ページ2.8分ペースで読み切る |
でもまだ日本語や英語に比べると全然遅いので、来年はせめて英語と同じぐらいの速度で読めるようになりたいと思ってます。
映画
7月にDisney+(大半の映画・ドラマに多言語での吹替がついている)に入り、そこから集中的にスペイン語音声(字幕なし)で映画を見始めました。見終わった作品(50音順)は以下の通り。
- (500)日のサマー
- LOGAN
- イン・ハー・シューズ
- オデッセイ
- キャリー(2013)
- グランド・ブダペスト・ホテル
- クロニクル
- ゲット・アウト
- ザ・マペッツ
- ジェニファーズ・ボディ
- シャン・チー テン・リングスの伝説
- ジョジョ・ラビット
- スパイダーマン ファー・フロム・ホーム
- スパイダーマン ホームカミング
- スピード
- デッドプール
- デッドプール2
- デンジャラス・バディ
- デート&ナイト
- ドクター・ストレンジ
- ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス
- ニュー・ミュータント
- ファミリー・ツリー
- フェルディナンド
- ブラック・ウィドウ
- フリー・ガイ
- プーと大人になった僕
- ホワット・ライズ・ビニース
- ホーカス・ポーカス
- ホーカス・ポーカス2
- メイズランナー
- メリー・ポピンズ・リターンズ
- ライフ・オブ・パイ
- リトル・ミス・サンシャイン
- リリィ はちみつ色の秘密
- 殺したい女
- 失われた少女
- 魔法にかけられて
- 魔法にかけられて2
上記リストのうち3分の1ぐらいが日本語または英語で見たことがある作品で、残り3分の2はまったくの初視聴でした。でもほとんど困りませんでした。なお、Disney+を見始めた時点でAnkiで学習済の単語は7806語、例文は2530文。スペイン語読書は通算9382ページ。だいたいこれぐらい勉強すれば、このぐらいの映画をターゲット言語で(どうにか)楽しめるところまで来られるということなんだと思います。
ドラマ・アニメ・単発のスペシャル作品など
映画と並行してドラマ等も配信で見てました。ほとんどがDisney+での視聴ですが、途中からNetflixでもスペイン語対応作品が増えていることに気づき、そちらも見るようになりました。
- ウェアウルフ・バイ・ナイト
- ウェンズデー S1
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデースペシャル
- ザ・シンプソンズ S1~14
- シー・ハルク:ザ・アトーニー S1
- ズートピア+ S1
- バ科学 S1
- ブルーイ S1
- ベイマックス! S1
- ホークアイ S1
- ママとわたしと過去と未来 S1
- ムーンナイト S1
- モンスターズ・ワーク S1
- ようこそ誰もいない遊園地へ S1
- ルーツ S1
- レッサーパンダを抱きしめて
- ロシアン・ドール S2
- 世界大自然紀行 アルゼンチン S1
- 世界大自然紀行 中央アメリカ S1
- 世界大自然紀行 ポルトガル
これらの作品のうち、「外国語学習のため、日本語以外での視聴に初めてチャレンジしてみたい」とお思いの方におすすめなのは、『ブルーイ』と『ベイマックス!』です。どちらも1話が短い(『ブルーイ』は8分、『ベイマックス!』は約10分)上に子供向け作品なので発音がクリアで聴き取りやすく、かつ、ストーリーがおもしろい(ここが最重要)からです。まずこのあたりを見てみて、問題なく楽しめるようなら、そこから少しずつ難易度が高いものに移行していくのがいいと思います。
2022年の学習データ(AnkiとStudyplusの統計)
Anki
Studyplus