チリ人の俳優で妊娠中のパトリシア・ロペス(Patricia López)がInstagramでおなかの子を"bebé arcoíris"(虹の赤ちゃん)と呼び、「まだ生まれてもいないのにゲイ扱いか」と非難されるはめになったというニュース。実はその語はゲイとはまったく関係なく、「上の子を流産や死産、乳幼児期の病気・事故などで失った後に生まれた赤ちゃん」の意なのに、とんだとばっちり。
なおこの"bebé arcoíris"、別に特殊なジャーゴンではなく、本や音楽のタイトルなどにも使われている言葉のようです。
それを知らなかった人が、「虹=レインボーフラッグ=ゲイ!」と思い込んで暴走したってわけ。
パトリシア・ロペスは"bebé arcoíris"の意味を説明し、フォロワーや一般ユーザーに「誰かを攻撃する前に情報を得てほしい」と伝えて、ファンから大いに支持されたとのこと。説明に使われた以下のInstagramポストでは、虹のイラストに「虹の赤ちゃん 雨の後に太陽は上る」という文言を添えたものを見ることができます。
レインボーフラッグの意味が周知されてきたのはいいことだけれど、こういう「虹関係のものを見ただけでヘイトをぶちまけ始める人」が次々現れる(前にもこういう例がありましたよね:Twitterユーザ、虹色のおもちゃが「子供にゲイを教え込む」と非難 - 石壁に百合の花咲く)のは頭が痛いわ。偏見の強さと認知能力の低さには相関があるという説からすれば不思議ではないことなのかもしれないけど、もうちょっとなんとかならないものかしら。