石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ゲイカップルを追い出したフィラデルフィアのタクシー会社が賠償へ

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2009年12月に男性同士でキスしたカップルを車から追い出した米国フィラデルフィアのタクシー会社が、反差別条例違反で賠償金の支払いを命じられました。

詳細は以下。

A gay man and his partner were kicked out of a Philly cab. Now the dispatch company faces a $500 fine

マーク・シーマン(Mark Seaman)さんと彼のパートナーはその日、フィラデルフィア国際空港から乗ったタクシーの中に乗っていました。ふたりが軽いキスをしたところ、運転手は「ここでそれをしてはならない」と言い、車を停めてふたりを下ろすと、急発進して走り去ったとのこと。シーマンさんはその1週間後、性的指向にもとづく差別を受けたとしてフィラデルフィア人権委員会(Philadelphia Commission on Human Relations)にこの件を訴え出ていました。

それから8年も経った2017年になって、フィラデルフィア人権委員会はついにこの乗車拒否は市の反差別条例違反であるという判断を下し、タクシー会社(PHL Taxi)に賠償金の支払いを命じたんだそうです。ただ、その賠償金って、たったの500ドルなんですよ。おまけになぜこの判断がなされるまでに8年もかかったのかについては何の説明もされなかったとのこと。シーマンさんは解決までこんなに長くかかったことについて「失望し、当惑している」と話しているそうです。

Uberなどの台頭でゲイカップルの乗車拒否問題は以前より増えているのに、反差別条例がある場所でさえこれじゃ、ゲイが安心して移動できる日はまだまだ遠そう。やだやだ。