パートナーと並んでアラスカ航空の飛行機に乗っていたゲイ男性が、「異性同士のカップルを隣同士で座らせるため」という理由でパートナーの席を強制的に交換させられたと訴えています。
詳細は以下。
Gay couple forced to move plane seats to make way for straight couple to sit together
このゲイ男性デイヴィッド・クーリー(David Cooley)さんはその日、JFK国際空港からロサンゼルス国際空港へと向かう1407便のプレミアムクラスで、パートナーの男性と並んで座っていました。そこにフライトアテンダントがやってきて、パートナーに対し、ある夫婦が一緒に座れるよう別の席に移るよう求めたのだそうです。自分たちはカップルで、一緒に座りたいのだと説明しても、席を譲るか飛行機を降りるかの選択しか与えられず、結局ばらばらに座ることを余儀なくされたとのこと。この一件についてFacebookポストで、クーリーさんは「旅行でこんなに差別されたことは初めてだ」と憤っています。
アラスカ航空よ、おまえもか。というのは、航空会社による同性愛者差別は別に珍しい話ではないからです。以下にうちのブログで過去に紹介したニュースをいくつか貼っておきます。
- サウスウエスト航空、子連れ既婚ゲイカップルを「家族ではない」として家族向けサービス提供拒否 - 石壁に百合の花咲く
- ユナイテッド航空から児童性虐待者扱いされたゲイ・ファーザーが訴訟へ - 石壁に百合の花咲く
- カンタス航空、子連れレズビアンカップルに「ヘテロ夫婦に席を譲れ」と要求 - 石壁に百合の花咲く
- 英航空会社「ゲイだったら困るから、男性の客室乗務員は雇わない」→雇用差別で訴えられる - 石壁に百合の花咲く
- サウスウエスト航空、理由を説明せずにゲイカップルを飛行機から追い出す - 今週の未紹介LGBTニュース(2018年1月7日) - 石壁に百合の花咲く
なおアラスカ航空はGay Star Newsの取材に対し、「あるカップルがプレミアムクラスの別のカップルと同じ座席を誤って割り当てられたため、プレミアムクラスの客のひとりをメインキャビンに移らせた」のだと説明し、「アラスカ航空はいかなる差別に対してもゼロ・トレランスとする方針を持っている」とつけくわえています。でも、仮に本当に同じ席がオーバーブッキングされていたとして、なぜゲイカップルが一方的に「譲る側」にされたのかの説明にはまったくなってないよね。ゼロ・トレランスが聞いてあきれるわ。