石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

Huluオリジナルドラマ『The Handmaid's Tale(原題)』が第69回エミー賞で8冠

Emmy Award
Emmy Award / ITU Pictures

複数のレズビアンキャラがいるディストピアSFドラマ『The Handmaid's Tale(原題)』が、第69回(2017年)エミー賞でドラマ部門作品賞など8部門を制覇しました。日本での配信は2018年だとのこと。遅いね。

詳細は以下。

Emmys 2017: Hulu Wins Big With ‘Handmaid’s Tale’ 8 Trophies | Variety

『The Handmaid's Tale』はマーガレット・アトウッドの同名の小説(邦題は『侍女の物語』)をドラマ化したもので、女性を人権のない子産みマシーンとして扱う独裁国家「ギレアデ」を舞台に、女性主人公「オブフレッド」が生き抜く姿を描いています。オブフレッドの親友で、いわば影の主人公である「モイラ」というキャラはレズビアンで、ドラマではサミラ・ワイリー(Samira Wiley)がこの役を演じています。今回同ドラマが勝ち取ったエミー賞は、以下の通り。

  • ドラマ部門作品賞/Outstanding Drama Series
  • ドラマ部門主演女優賞(エリザベス・モス)/Outstanding Lead Actress in a Drama Series
  • ドラマ部門助演女優賞(アン・ダウド)/Outstanding Supporting Actress in a Drama Series
  • ドラマ部門脚本賞(ブルース・ミラー、"Offred")/Outstanding Writing for a Drama Series
  • ドラマシリーズ部門演出監督賞(リード・モラーノ)/Outstanding Directing for a Drama Series
  • ドラマ部門ゲスト女優賞演技賞(アレクシス・ブレデル)/Outstanding Guest Actress in a Drama Series
  • 現代劇/ファンタジー(1時間以上)部門プロダクションデザイン賞/Outstanding Production Design for a Narrative Contemporary or Fantasy Program (One Hour or More)
  • シングルカメラシリーズ(1時間)部門シネマトグラフィー賞/Outstanding Cinematography for a Single-Camera Series (One Hour)

これを受けて、Hulu Japanが次のようなツイートを披露しています。

今時の不穏な情勢と強烈にリンクしているこのドラマが高い評価を受けたことは嬉しいけれど、サミラが賞を獲れなかったことと、日本での配信が遅すぎることは残念だと思います。ひょっとしたらHulu Japanは映画業界みたいに日本での公開を世界一遅くして、海外での賞レースがひととおり終わってから「〇〇賞受賞!!」と麗々しくコピーをつけて宣伝するって方針なんでしょうかねえ。それってこのネット全盛時代の海外ドラマファンが望んでいることでは全然ないと思うんですけど。

『ブラック・ミラー』S3E4「サン・ジュニペロ」が第69回エミー賞で2冠(追記あり)

Emmy Award
Emmy Award / ITU Pictures

Netflixオリジナルドラマ『ブラック・ミラー』S3E4「サン・ジュニペロ」が、第69回エミー賞リミテッドシリーズ/テレビ映画部門作品賞(テレビ映画)と脚本賞に輝きました。女性同士のラブストーリーの回ですよ!

‘Black Mirror: San Junipero’ Wins Emmy For TV Movie | Variety

『ブラック・ミラー』は、オムニバス方式のSFドラマ。以下、Netflix より「サン・ジュニペロ」のあらすじを引用します。

1987年、とある海辺の街で知り合った内気なヨーキーと社交的なケリー。狂おしいほど惹かれ合った2人は、時間も場所も超えて互いを求めるが…。

暗い話が多い『ブラック・ミラー』の中で、このエピソードはやや異彩を放っています。暗い部分もつらい展開もあるのですが、後半に予想外のひねりがあるんですよ。あのラストシーンときたら、80年代を知る全レズビアンが号泣するわ。受賞スピーチの中で、脚本家のチャーリー・ブルッカー(Charlie Brooker)は同エピソードについてこんなことを言っています。

「2017年は『閉じ込められた』年だ、『永遠に終わらないブラック・ミラーのエピソードの中に閉じ込められたようだ』と言われるのを耳にしました。しかし、もし自分が脚本を書いていたのなら、この手のナチスや憎悪がそこまで正しいなんて話にはならなかっただろうと思いたいです。『サン・ジュニペロ』は愛についての物語で、愛は憎悪を打ち負かします。愛は勝つのです」

"I have heard 2017 described as being trapped, like being trapped in one long unending ‘Black Mirror’ episode. But I like to think if I had written it, it wouldn’t be quite so on the nose with all this sort of Nazis and hate. ‛San Junipero'was a story about love and love will defeat hates, love will win."

スピーチの動画は以下をどうぞ。

なおチャーリー・ブルッカーは今年、この「サン・ジュニペロ」で、エミー賞リミテッドシリーズ/テレビ映画部門脚本賞を受賞しています。つまり「サン・ジュニペロ」が2つの部門で勝利をおさめたわけで、レズビアンにとってはクリスマスと新年が一緒に来たも同然。「サン・ジュニペロ」は今年のエミーでコメディ作品部門脚本賞を取った『マスター・オブ・ゼロ』S2E8「サンクスギビング」(レズビアンのカミングアウト物語)と同じく、単発でいきなり見ても楽しめるお話ですから、未見の方はぜひチェックを。

追記(2017年9月19日)

受賞後のチャーリー・ブルッカーのツイート。訳:「ケリーとヨーキー、2017年」。

リナ・ウェイスが第69回エミー賞コメディ作品部門脚本賞受賞 スピーチで「LGBQTIAファミリー」にメッセージ(追記あり)

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Emmy Award / ITU Pictures

Netflixドラマ『マスター・オブ・ゼロ』S2E8「サンクスギビング」で、リナ・ウェイス(Lena Waithe)がアジズ・アンサリ(Aziz Ansari)と第69回エミー賞コメディ作品部門脚本賞を共同受賞しました。

詳細は以下。

Lena Waithe Accepts Emmy for "Master of None" - Full Transcript of Acceptance Speech

「サンクスギビング」は、リナ・ウェイス演じるレズビアンのキャラ「デニース」の、友達や家族へのカミングアウトを描くエピソード。自分自身が同性愛者であるリナ自身のカミングアウト経験にインスパイアされたお話なのだそうで、実際痒い所に手が届くようなリアルで繊細な回に仕上がっています。ちなみに、エミー賞コメディ作品部門の脚本賞を黒人女性が受賞するのは、これが初なのだそうです。

今回の受賞スピーチで、彼女はアジズや番組のクリエイターたち、Netflix、お母さん、ガールフレンド等々への感謝を述べてから、最後にこんなことを言っています。

「最後になりましたが、わたしのLGBQTIAファミリーに。みんなのことが大好きです。わたしたちを他の人と違わしめるものは、わたしたちのスーパーパワーです。わたしたちは毎日家を出るとき想像上のマントを羽織って、世界を制覇しに行ってるんです、だって世界はわたしたちがいなければ今ほど美しくなくなっちゃうんですからね。それから、このエピソードが大好きだと教えてくれたすべての人に感謝します。わたしたちを、つまりサウスカロライナ出身のインド系の男の子と、シカゴのサウスサイド出身の黒人でクィアな女の子を喜んで受け入れてくれてありがとう。みなさんが思いもよらないぐらいに深く感謝しています。この賞をありがとう、アカデミー。みんな愛しています、みんなに祝福を」

And last but certainly not least my LGBQTIA family, I see each and every one of you. The things that make us different, those are our superpowers. Every day you walk out the door and put on your imaginary cape and go out there and conquer the world, because the world would not be as beautiful as it is if we weren't in it. And for everybody out there that showed us so much love for this episode, thank you for embracing us, a little Indian boy from South Carolina and a little queer black girl from the south side of Chicago. We appreciate it more than you could ever know. Thank you Academy for this. We love you all, God bless you all.”

スピーチの動画はこちら。

おめでとう、リナ!

追記(2017年9月18日)

リナ・ウェイスのInstagramに、授賞式前にアップロードされた写真。キャプションを訳すと、「このちっちゃな女の子はいつだって、いつかエミーに行きたいと思っていました。今日はこの子の夢がかなう日。今夜何が起ころうと、わたしが今感じていることはそれです」。

続いて、授賞式後の写真。訳:「感謝しています」。」

ケイト・マッキノンが第69回エミー賞コメディシリーズ部門助演女優賞受賞(追記あり)

Emmy Award
Emmy Award / ITU Pictures

オープンリー・レズビアンの米コメディエンヌ、ケイト・マッキノン(Kate Mckinnon)が、『サタデー・ナイト・ライブ』での演技で第69回エミー賞コメディシリーズ部門助演女優賞受賞を受賞しました。

詳細は以下。

Alec Baldwin on Trump, Kate McKinnon Wins for 'SNL' | Emmys 2017 | Hollywood Reporter

ケイト・マッキノンが同賞を受賞するのは、去年に続いて2度目です。受賞スピーチはこちら。

今年もやはり泣きそうになりながら登場した彼女のスピーチは、「どうしよう。うわー。ありがとうございます、『サタデー・ナイト・ライブ』のこのシーズンに参加できたことは、人生でもっとも意義あることでした」と始まり、そこから共演者やクルー、ライターなどへの感謝のことばが続いて、次にこう来ます。

個人的に、ヒラリー・クリントンにお礼を申し上げたいと思います。あなたの品位と気概とに。

"On a very personal note I want to thank Hillary Clinton for your grace and grit."

続いて急ぎ足でお母さんと妹への感謝を述べて、スピーチは終わり。Vanity Fairでは、ヒラリーに言及したとたんに巻きが入ってスピーチがカットされたのではないかという疑惑が報じられています。そしてエレン・デジェネレスからは、こんなお誘いが。

訳:「本当におめでとう、ケイト・マッキノン……あのね、もしあのスピーチを最後まで続けたかったら、明日ちょっとわたしの番組に来ない?」。

今年のレッドカーペットでのケイトの様子はこちら。

受賞後のインタビュー。

おめでとうケイト! 今年は去年みたいにトロフィーをなくさないでね!

追記(2017年9月18日)

メイクアップアーティストさんによるこんなInstagramポストを見つけたので、貼っておきます。キャプション訳:「エミー賞候補のケイト・マッキノンに最後の仕上げを施しています」。


今週の未紹介LGBTニュース(2017年9月17日)

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スーパーモデルのテディ・クインリヴァン(Teddy Quinlivan)がトランスジェンダーとしてカミングアウト

Model Teddy Quinlivan comes out as transgender | CNN Style

国際的モデルのテディ・クインリヴァンが、16歳で性別移行して、それ以来ずっと女性として生活してきたということを公表しました。今カミングアウトする理由について、本人は次のように話しています。

「世界の――特にアメリカ合衆国の現在の政治政治情勢が理由で、わたしのトランスとしての自認を公表することにしました」とクインリヴァンは語った。「わたしたちはオバマ政権ですばらしい進歩を遂げましたが、新政権が誕生して以来、ある種のバックラッシュが続いています」

"I've decided to reveal my trans identity because of the political climate in the world right now -- particularly in the United States," Quinlivan said. "We made an amazing progression under the Obama administration, and since the new administration took office there's been a kind of backlash.

「トランスの人々への、特に有色人種のトランスジェンダー女性への暴力はずっと続いています。わたしがトランスジェンダーとは何なのか知りさえもしなかったころから、ずっと。これはたいへん切迫した事態だと思いました。わたしは今、幸運にも、思ってもいなかった立場にいます。この時機を生かすことが、本当に大切なんです」

"There's been violence against transgender people -- particularly transgender women of color -- since before I even knew what transgender was. I just felt a great sense of urgency. I'm very fortunate to be in (a) position (that) I never really thought I would be. It's really important to take advantage of a time like this."

Redditユーザが大学寮でルームメイトになる相手にカミングアウト。そしたら相手もカミングアウト

He Came Out To His Future College Roommate. What Happened Next Was Unbelievable | NewNowNext

あるRedditユーザが大学寮でこれからルームメイトになる相手に、「賃貸契約にサインする前に言っておいた方がいいと思うんだけど、ぼくはゲイか、バイか、まだよくわかっていないかのどれかなんだ」とカミングアウトしたところ、こんな返事が返ってきたというニュース。

「話してくれてありがとう、きみの勇気と、きみがぼくに話せると思ってくれたことがとてもうれしいよ」

“Thanks for telling me that, man, I really appreciate your courage and the fact that you feel comfortable enough to tell me,”

「この機会を開いてくれたことにもお礼を言うよ、というのは、こっちもずっとどうやって話そうかと思ってストレスになってたんだ、ぼく自身バイだってことを。ははは。

“Also thank you for opening this window because I’ve been stressing about telling you, but I’m bi myself, haha.

めでたしめでたし。なお他のRedditユーザからは「ルームメイトとはセックスしないようにね」などたいへん実用的なアドバイスが寄せられている模様。

2017年夏映画はLGBTI表現不足(GLAAD調べ)

New GLAAD report reveals summer movies failed LGBTI representation

2017年6月1日から9月1日の間に封切られた25本のメジャー映画をGLAADが調べた結果、クィアな登場人物が出てくる作品は『Rough Night(原題)』と『Hazlo Como Hombre(原題)』の2本しかなかったというニュース。このうち『Rough Night』の方は(1)4人のLGBTIキャラのうち2人がメインキャラで、(2)異性愛者のキャラと同じぐらいスクリーンに登場していて、(3)しかもハッピーエンドやキスシーンがあるという点が高く評価されています。一方、『Hazlo Como Hombre』はメインプロットが異性愛者の主人公が親友からゲイだとカミングアウトされてパニックに陥るという古典的な「ゲイ・パニック」もので、しかもアンチゲイな表現が多いとして批判されています。

米デイリークイーンがゲイ男性へのサービス提供拒否

Texas 'Dairy Queen' Refused to Serve Couple Because They are Gay: VIDEO - Towleroad

米テキサス州のデイリークイーンの店長が2人の男性客に対し、「ゲイだから」という理由で注文を無視しようとしたというニュース。レジ係は泣きながら謝罪し、「店長はゲイを差別してるんです」と言ったとのこと。

この店舗の所有者であるVasari LLCは、同社はこの事件を真剣に受け止めて現在調査しているということ、同社の飲食店では差別は絶対に許されないことなどを述べた声明文を出しています。また、デイリークイーンの公式Twitterアカウントは、以下のツイートで「差別は絶対に許されません」、「すべてのお客様を歓迎します」と表明しています。


トランス男性が米食料雑貨店でレジ係に性器を見せるよう強制される

Trans man forced to show grocery store cashier his genitals before he could leave / LGBTQ Nation

2017年5月、米国ニュージャージー州の食糧雑貨店が客のトランス男性に「ズボンの中に何か隠している」として万引きの疑いをかけ、彼が自分はトランスジェンダーで人工ペニスをつけていると説明してもなお性器を見せるよう強要したというニュース。結局このトランス男性は女性のレジ係と一緒にトイレに行かされ、そのレジ係に人工ペニスと膣を見せなければならなかったのだそうです。このトランス男性は現在、補償的損害賠償、懲罰的損害賠償、そして弁護士費用の支払いを求めて訴訟を起こしているとのこと。

英ヘイトクライム事件の加害者3人が有罪に

Three UK teens convicted of homophobic hate crime

電車の中で互いにもたれあって眠っていた男性同士のカップル、Phil PooleさんとZbynek Zatloukalさんに暴行をはたらいた10代男性3人がヘイトクライムで有罪になったというニュース。彼らは示し合わせてこのカップルに襲い掛かり、殴る、蹴る、踏みつける、ガラス瓶で頭を殴るなどの暴力をふるい、Zatloukalさんには担架で担ぎ出されるほどの怪我を負わせていました。ちなみにヘイトクライムと判断されたことにより、4か月の刑期が6か月まで伸びたとのこと。

ヒューストンの教会がハリケーン「ハーヴィー」ボランティアをクビに。理由は「ユダヤ人でレズビアンだから」

Hurricane Harvey Flooding - 8/26 to ?
Hurricane Harvey Flooding - 8/26 to ? / jillccarlson

2017年8月末に大型ハリケーン「ハーヴィー」によって甚大な被害を受けた米テキサス州ヒューストンの教会が、同教会で被災者支援活動をしていたボランティアの女性をクビにしました。理由は、彼女がユダヤ人でレズビアンだから。

詳細は以下。

Houston Church Fires Hurricane Harvey Volunteer Because She's A Jewish Lesbian | NewNowNext

この女性カルメン・ヒックス(Carmen Hix)さん(64)は、ヒューストンの自宅近くにあるキャルヴァリー教会(Calvary Church)で、数日間連続でボランティア活動をしていたのだそうです。彼女は教会の食糧貯蔵室の仕事を担当し、近隣の家々から食料品の寄付を集めたり、被災者に食べ物を配達したりしていたとのこと。ヒックスさん自身も、500ドル以上相当の食べ物をこの教会に寄付していたそうです。

そんなある日、この教会のロン(Ron Hindt)牧師とボランティアの監督がヒックスさんを呼び出し、彼女がボランティアのミーティングの後で「シャローム(『平安あれ』というユダヤ人のあいさつ)」と言った理由を問いただしたのだそうです。そこでヒックスさんが自分はユダヤ人だからと答えると、牧師からもう食料貯蔵庫には来ないでほしいと言われたとのこと。理由は彼女が「教会の信仰を共有していないから」。これに立腹したヒックスさんは後で教会に電話を入れ、牧師とふたたび話し合うことになったのですが、その話し合いで待ち受けていたのは彼女の性的指向に関する質問でした。

ヒックスさんは他のボランティアの人から今つきあっている人はいるのかと質問されたとき、「いますよ、同じ女性と20年間つきあっています」と答えていたのだそうです。牧師はそれをどこかで小耳にはさんでいたらしく、彼女がレズビアンであることを確かめてから、「あなたにうちの教会を代表させるわけにはいきません……レズビアンであることは罪ですから」と言ったのだそうです。

ヒックスさんがことの顛末をFacebookに投稿したところ、牧師は「謝罪」の文章をFacebookにポスト。 NewNowNextによれば、文中では同教会はヒックスさんの助力を「真心をこめて」受け入れていたが「ある誤解を含む出来事」があり、立腹した人物には「誤解」について謝罪済で、「当教会は人種、性的指向、宗教などを問わずすべての人とキリストの愛を分かち合っている」などとつづられていたとの由。さらにはこんなことも書いてあったのだとか。

彼女と彼女のパートナーを、今度の土曜日教会でわたしとわたしの妻と一緒に過ごしてくれるよう招待しました

I invited her and her partner to sit with my wife and I in church this Sunday

しかしながら、ヒックスさんの側の見解はこうです。

彼はわたしとわたしのパートナーに教会に来るよう勧めたのですが、その理由は「主の御霊があなたの生き方の罪悪を示し、あなたの妻との20年間におよぶパートナーシップは罪だと理解できるよう回心させてくださるから」というものだったんですよ。わたしがボランティアをクビにされたことや、時間とお金をこの牧師の食糧貯蔵庫にささげたことについてどう思っているか、どうかキャルヴァリー教会に教えてやってください。

HE INVITED MY PARTNER AND I TO COME TO HIS CHURCH AND THE SPIRIT OF THE LORD WOULD SHOW ME THE EVIL OF MY WAYS AND WOULD CHANGE MY HEART TO REALIZE THAT MY 20 YEAR RELATIONSHIP WITH MY WIFE WAS A SIN. PLEASE LET THE CALVARY CHURCH KNOW HOW YOU FEEL ABOUT MY BEING FIRED AS A VOLUNTEER AND MY CONTRIBUTIONS OF TIME AND MONEY TO HIS FOOD PANTRY.

牧師の「謝罪」文は、現在は削除されているそうです。

「ハリケーンは同性愛者(やLGBTの人々)に対する神罰」みたいな非科学的なデマを飛ばす人たちもいいかげん問題だけど、この教会の場合、被災者支援の人的資源を直接的に減らしているという点でさらに有害なのでは。それから牧師が書いた「謝罪」文、これって典型的な「謝らない謝罪(Non-apology apology)」だと思いました。トラブルの原因を「誤解」のせいにすることで誰の責任なのかをあいまいにし、いったい何に対しての「謝罪」なのかを説明していないあたり、ただの姑息な自己弁護でしかないと思います。だいたい、ローマ法王が「ユダヤ教徒とキリスト教徒は一つの神の家族」と述べ、「キリスト教徒は同性愛者の人々に対する行為を謝罪するべき」と主張している時代に、まだ自分たちがヒックスさんにしたことの何が悪いのかわかっていないとはびっくりだわ。この地域の人はボランティアの拠点を他に移した方がいいんじゃないの? 

映画『トム・オブ・フィンランド』がアカデミー外国語映画賞フィンランド代表に

Tom of Finland: The Complete Kake Comics

ゲイ・エロティック・アーティスト、「トム・オブ・フィンランド」ことトウコ・ラークソネン(Touko Laaksonen)の伝記映画『トム・オブ・フィンランド』が、2017年度(第90回)アカデミー外国語映画部門のフィンランド代表に選ばれました。

詳細は以下。

Oscars: Finland Selects 'Tom of Finland' for Foreign-Language Category | Hollywood Reporter

オフィシャルUSトレイラー(英語字幕)はこちら。

本作品の監督はDome Karukoski、脚本は Aleksi Bardy。「戦後のフィンランドの荒涼とした、そしてホモフォビックな環境の中、自分と友達を楽しませるために絵を描いていた」ラークソネンがLAに渡り、やがて作品がゲイ解放運動のアイコンになっていく流れを追うラブストーリーだそうです。オスカー取ったらうれしいけど、そうなったらそうなったで「『ムーンライト』に引き続き、またゲイの話?」という複雑な心境にもなりそうだなあ。とりあえず様子見。