石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

バイデン大統領、性的指向やジェンダー・アイデンティティーによる差別の防止・撲滅を求める大統領令を発表(就任直後に)

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米国で2021年1月20日(現地時間)に第46代大統領に就任したジョー・バイデンが、同日夜、連邦各機関の長に性的指向やジェンダー・アイデンティティーによる差別の防止と撲滅を求める大統領令を発表しました。第45第大統領とはえらい違いだな。

詳細は以下。

www.nbcnews.com

www.whitehouse.gov

米国では1964年公民権法のタイトル・セブン(第7章)により、「人種、肌の色、宗教、性、国籍("race, color, religion, sex, or national origin")」を理由とする雇用拒否や解雇は違法とされています。そして、LGBTQの人々が同法によって保護されるかどうかは、性的指向やジェンダー・アイデンティティーに基づく差別がタイトル・セブンで言うところの性差別に含まれるかどうかにかかっています。

最高裁は2020年6月15日、タイトル・セブンは性的指向やジェンダー・アイデンティティーによる差別をも禁じているとする判断を示しました(にもかかわらず、トランプ政権は『1964年公民権法はLGBTQ差別を禁じていない』と言い張って『養子あっせん機関や医療プログラムはLGBTQピープルを排除してもよい』という新ルールを打ち出したりしてたんですけどね)。バイデンは1月20日の大統領令で「すべての人は、ジェンダー・アイデンティティーや性的指向に関係なく、法の下で平等に扱われるべきである」と述べ、上記最高裁判決に言及した上で、連邦各機関の長らに差別禁止のためすみやかな措置をとるよう求めています。

ちなみに第45第大統領が就任直後に何をしたかというと、これですからね。

www.ishiyuri.com

大統領の交代ひとつでこうもあからさまに違うものかと思って、今茫然としています。