石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

今週の未紹介LGBTニュース(2018年10月7日)

Good Place: Season One/ [DVD] [Import]

Netflixドラマ『グッド・プレイス』のあのキャラはバイセクシュアル(言われてみれば確かに)

Which 'The Good Place' Character Is 'Super Bisexual?'

Netflixオリジナルのコメディドラマ『グッド・プレイス』にチディ役で出演しているウィリアム・ジャクソン・ハーパー(William Jackson Harper)が、同作品の主人公エレノア・シェルストロップ(クリステン・ベル/Kristen Bell)はバイセクシュアルだと発言したというニュース。ハーパーによればエレノアは「超バイセクシュアル(super bisexual)」であって、単に番組がそのことを話の中心にはしていないだけなんだそうです。

あー、言われてみればS2で、エレノアの理想は顔がストーン・コールド・スティーブ・オースチンで体はタハニ(ジャミーラ・ジャミル/Jameela Jamil)だって発言があったわね(おっと、今見たら元記事にも書いてあった)。だから全然違和感ないわ。非ヘテロのセクシュアリティがお話のメインテーマとして大々的にスポットライトを当てられるんじゃなく、こうやってサラッと扱われるのって、なんかいい感じだと思います。このドラマは単純にコメディとしても面白いし、1話22分でサクッと見られるしで、おすすめです。

ゲイカップルの『ザ・ヴォイス』パフォーマンスでケリー・クラークソンの目に涙

This Gay Couple's Audition for 'The Voice' Brought Kelly Clarkson to Tears - and You'll Fall in Love Too: WATCH - Towleroad Gay News

米国の音楽オーディション番組『ザ・ヴォイス』にゲイカップルのアダムさんとジェロームさん(Adam and Jerome)がデュエットチームとして出演し、ファルセットとテナーによる"Could It Be I'm Falling in Love"を披露。歌の後、彼らがカップルだと知った審査員のケリー・クラークソン(Kelly Clarkson)は「泣かないようにがんばる」と言いつつも他の出演者から「泣いてる」と突っ込まれています。その後、「この国がこんなに分断されている今、これってすごくすばらしいこと。この国では愛に限界はないってことの証明」と発言。同じく審査員のジェニファー・ハドソン(Jennifer Hudson)も、審査員席を飛び出してステージ上のふたりとご両親をハグして回り、「この家族に入りたい!」と言ったりしています。

ほんっと、分断のニュースばっかり目立つ昨今、こういうのを見て中和しないと心がもたないよねー……。

ハイスクールがホームカミングキング&クイーンをジェンダー中立に 米テキサス

No Kings or Queens: Texas High School Hosts Gender-Neutral Homecoming

米国の高校や大学には文化祭と同窓会とスポーツの試合を一緒にしたような「ホームカミング」という一種のお祭りがあります。ホームカミングにつきものなのが、生徒の中からホームカミングキングとクイーンが投票によって選ばれるというイベント。下級生からプリンスとプリンセスを選ぶという制度がある学校もあります。

米国テキサス州のオースティン・ハイスクール(Austin High School)は、このたびこの投票イベントをジェンダー中立にし、従来の王・王妃・王子・王女ではなく、ジェンダー不問の「ホームカミング王族("Homecoming Royalty")」を投票で決めることにしたんだそうです。理由は、この学校に通うレズビアンカップルが、女性同士のペアでキングとクイーンにノミネートすることはできない学校職員から言われ、校長に直訴したから。

このカップルのひとり、セシリア・マクブライド(Cecilia McBride)さんによると、同職員は「うちの学校ではふたりのクイーンもふたりのキングもダメ」、「キングは男で、クイーンは女でなければならないから、ゲイカップルが勝つのはあり得ない」と主張し、マクブライドさんと彼女は(1)ふたりともクイーン候補としてノミネートして、(2)もし勝った場合、キングに選ばれた男子と男女ペアになって歩くようにと言ったのだそうです。

幸いにもエイミー・テイラー(Amy Taylor)校長は彼女らの訴えを聞き入れ、学校のポリシーを変更すると発表。よかったね、これで同性カップルだけじゃなく、ノンバイナリーやジェンダークィアやAジェンダー等々のアイデンティティーを持つ子だって堂々と参加できるようになるわ。

「悔い改めねば嵐を起こす」イエスを名乗る怪文書 豪シドニー

'Jesus' blames Sydney gay people for drought in bizarre homophobic letter

2018年1月9日から同性同士で結婚できるようになったシドニーのLGBTIフレンドリーな界隈で、イエスを名乗る人物からの怪文書がばらまかれたそうです。文書の画像は、以下をどうぞ。

差出人の「わたし、つまりイェシュア/イエス」と名乗る人物は、まず「シドニーへ」と切り出し、悔い改めて「ソドミー、不倫、姦淫、ポルノ、売春、中絶、再婚、正当な理由のない離婚」などを禁止しなければ嵐を起こして破壊と死をもたらすなどと書いています。なお、Gay Star Newsによれば、手紙に添えられているイラストはMicrosoft Wordのクリップアートだとのことです。ずいぶん俗なイエス様もあったもんだ。

この手紙の第二パラグラフに「姉妹のホバートに聞いてみろ、わたしが5月に何をしたかと」とあるのは、タスマニア島の州都ホバートを2018年に襲った洪水のことを指しているようです。ちょっと調べたところ、このホバートでも、少し前に「ホバートの人々へ」として似たような文書がばらまかれていた模様。

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Uma carta aberta supostamente escrita por Jesus a um pastor de Sidney, na Austrália, estaria alertando a fiéis sobre os perigos do casamento gay ser aprovado por lá em Dezembro do ano passado. O “documento” vem sendo deixado em caixas de correio da população. Na carta, o suposto Jesus orienta a população para que se arrependa de aprovar o casamento homoafetivo e ainda diz que ele não está de brincadeira! Isso mesmo galera, mais de 2 mil anos atrás Jesus nunca falou nada contra gays e só pregava a ausência de julgamento e amor incondicional ao próximo, mas parece que em 2018 ele está mais reaça do que nunca e ainda faz ameaças (favor captar a ironia!). “Eu, Yeshua / Jesus Cristo, tomarei providências pelas libertinagens aprovadas na Tasmânia”, diz a carta. Jesus ainda apela aos políticos do país: “Peça ao seu senador, seu deputado que proíba o adultério, a fornicação, o divórcio, a pornografia e o casamento gay!”. O documento diz: “Este é um aviso aos que cultuam ídolos, drogados, bêbados, fornicadores e adúlteros. Parem de ensinar as crianças estas maneiras de destruição ou vou mandar mais destruição através de tempestades! Eu mesmo, Jesus, vou dar um jeito pelos pecados da Tasmânia. Peça ao seu senador que corrija o casamento, proíba o divórcio, traições, parem de matar os bebês, proíbam a pornografia, o divórcio e o casamento gay. Alerto que haverá pobreza e desgraça como vocês nunca viram! Trarei dilúvios e minha fúria fará seu país ser inundado. Eu mesmo Jesus estou mandando este aviso pelas mãos de meu fiel.” Tá. ➖ Fonte: @poenaroda 🏳️‍🌈🏳️‍🌈🏳️‍🌈 #SociedadeLgbt #LgbtSociedade #CapitãoGreg

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内容的にはシドニー宛てのものとほとんど同じで、せいぜい「ソドミー」の代わりに「ゲイの結婚」という語が使われているぐらいの違いしかありません。そしてやっぱり、悔い改めねば嵐を起こしてホバードを「また」破壊すると脅しています。つまりこれら2種の手紙は、自然災害を神の怒りと偽って言うことを訊かせようとするタイプの、めちゃくちゃ手垢のついた脅迫なわけ。クリスチャンなら災害被害者を助けろよ、私利私欲のために利用するんじゃなくてさ。

ゲイの10歳児殺害のカップルに容疑追加 死刑の可能性も

Couple Charged in Murder of Gay 10-Year-Old Now Eligible for Death Penalty - Towleroad Gay News

米国LAでゲイとしてカミングアウトした10歳の男児を殺害したとして逮捕された母親と内縁の男に対し、この殺害が意図的なもので、拷問の行為が含まれていた疑いが追加され、死刑となる可能性が出てきたそうです。

この母親、ヘザー・バロン(Heather Barron)容疑者の息子、アンソニー・アバロス(Anthony Avalos)くんは2018年6月、LA郊外の自宅でたばこのやけどだらけの遺体となって発見されています。彼は亡くなる前、男の子が好きだと発言したばかりでした。地区検事局の主張によれば、バロン容疑者はボーイフレンドのカリーム・レイヴァ(Kareem Leiva)容疑者とともにアンソニーくんの顔面にホットソースをかけたり、ベルトなどで鞭打ったり、逆さまにして何度も頭から落としたり、家具に叩きつけたりしていたとのこと。さらに、食事を与えないとか、反対に無理やり食べさせるとか、トイレに行かせないなどの虐待もしていたんだそうです。

両容疑者は保釈なしで拘留されており、11月7日に予備尋問を受ける予定だとのこと。

子供がゲイだからと親が虐待して殺してしまった事件って、他にもありましたよね。たとえばこれとか。

「同性愛を認めたら少子化になる」説を唱えておいでの方々は、異性愛者がこうやってゲイを殺害してダイレクトに人口を減らしていることについてもたまには何か言ったらどうなの。あと、世界に先駆けて(1989年)同性カップルのパートナー登録制度を導入したデンマークで、パートナー法の成立は異性間の行動に特に影響を及ぼさなかったと言われていることとかについても何か言ったらどうなの。

ファストフード店でキスした男性二人が殴られけが 英ロンドン

Kiss at a fried chicken shop landed me a black eye and put my friend in hospital

英国ロンドン在住のトム・ペイン(Tom Payne)さんが、ファストフード店で連れの男性から軽く頬にキスされたことが原因で、店の外でふたりの男に暴力をふるわれたと報告しています。事件が起こったのは2018年の10月5日で、場所はウッド・グレンの「ハーディーズ・チキン」というフライドチキン店。犯人らはスペイン語のホモフォビックな罵倒語を口にしていたとのこと。ペインさんは左目を殴られて大きな黒い痣ができ、連れの男性は顔と口にけがをして救急車で病院に運ばれたそうです。

あとを絶ちませんね、こういう事件。この半年ぐらいの間にうちのブログで紹介した同様の事件がどれぐらいあるか、調べてみました。こんなにありました。

なんでこんなに多いのよ。

手術で聴力を取り戻した男性がボーイフレンドから最初に聞いたことばは……

Man Who Suffered Hearing Loss Hear's Boyfriend's Sweet Proposal | PEOPLE.com

今年2月に細菌性髄膜炎を患って聴力を失った米国ルイジアナ州の男性、ヘイワード・ドゥーレソー(Hayward Duresseau, 37)さん。半年後に人工内耳の手術を受け、聞こえを取り戻した彼が最初に耳にしたのは、ボーイフレンドのケリー・ケネディー(Kerry Kennedy, 37)さんからのプロポーズの言葉だったんだそうです。

上記の動画は、まず「結婚してくれますか?」と尋ねるケリーさんにヘイワードさんが驚きながら「イエス!」と答える場面から始まります。そこからちょっとフラッシュバックして、ケリーさんのプロポーズの全文がわかるようになっています。

「ここまでは長い道のりだったけれど、一緒に乗り越えられたことがうれしいと思う。ずっとあなたと一緒にやっていきたいし、あなたの力になりたいです。あなたはぼくの力になってくれるとわかっているから。だから……結婚してくれますか?」

ヘイワードさんはサンフランシスコで過ごした休暇中に細菌性髄膜炎にかかり、腰から下の麻痺や視力と聴力の喪失などを経験して、手術で一命をとりとめたのだそうです。視力は二週間半で元に戻ったものの聴力は戻らず、ふたりは急いでアメリカ手話を覚えて意思疎通していたとのこと。上の動画は、人工内耳の手術を受けたヘイワードさんが、回復期間の後初めて装置のスイッチを入れたときの映像なのだそうです。

ヘテロ夫婦だと病気ってけっこう離婚の申し立て動機になってるのに、このカップルは全然違いますね。おめでとうございます、お幸せに。