石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

書籍

クィアな絵本『サンタの夫("Santa's Husband")』、2017年10月発売へ

米人気TV番組『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』の脚本家、ダニエル・キブルスミス(Daniel Kibblesmith)が、サンタクロースは黒人男性で、白人男性と結婚しているというあらすじの絵本を出すそうです。

『スティーブン・ユニバース』の絵本登場 女の子同士のラブストーリーだよ!

米アニメ『スティーブン・ユニバース』のクリエイター、レベッカ・シュガー(Rebecca Sugar)が、アニメの世界の前日譚となる絵本を出しました。タイトルはThe Answer。女性型のクリスタル・ジェム、ルビーとサファイアの恋物語です。

笑いと感動と科学がぎっしり。充実の新GBスピンオフ本―『過去からのゴースト(原題:"Ghosts from Our Past: Both Literally and Figuratively: The Study of the Paranormal")』(エリン・ギルバート、アビー・イェーツ&アンドリュー・シェイファー著、Ebury Digital)感想

映画『ゴーストバスターズ(2016年)』に出てきたあの本に、NYでの事件後新たなページを加えた改訂版という設定の一冊。笑いとエンパワメントと科学的精神に満ち満ちた傑作であり、中でもエリンとアビーの少女時代を振り返る第1部が最高です。

『ネヴァーランドの女王』(ケイト・サマースケイル[著]、金子宣子[訳]、新潮社)感想

大富豪の男装レズビアン、“ジョー”・カーステアズの伝記 1920年代に国際的なモーターボートレースで活躍したのちカリブ海の島を買い取り、そこで「ザ・ボス」として君臨した男装のレズビアン、“ジョー”・カーステアズの伝記。彼女の型破りな生涯も、その背後…

『たのしいせいてんかんツアー』(能町みね子、竹書房)感想

性同一障害の著者がタイでSRS(性別適合手術)を受けたときの入院手術体験記。テンポのよい文体とキュートなイラストのおかげでサクサク読め、すっごくおもしろかったです。

『にじ色の本棚 LGBTブックガイド』(原ミナ汰&土肥いつき編著、三一書房)感想

新旧合わせ計72冊の性的マイノリティ関連の本と、映画11本を紹介する本。紹介作品のチョイスが網羅的で、かつ「LGBT」という枠組みにとらわれないバランス感覚もあり、悩める10代から仕事で性的少数者の支援にあたる人まで広くおすすめできそう。

『同性愛は「病気」なの? 僕たちを振り分けた世界の「同性愛診断法」クロニクル 』(牧村朝子、星海社新書)感想

「同性愛者/異性愛者」という線引きの自明性を問い、人はなぜ、そしてどのように「同性愛者」を区別しようとしてきたのかを史実から解き明かす名著。語り口調でかみくだいて書かれた本ですが、情報量がすごいです。迷妄を破り、自由になるために必読の書。

ウエストボロ・バプティスト教会がLGBT絵本朗読会を脅す→カウンター抗議で何もできず

米国の憎悪扇動集団ウエストボロ・バプティスト教会が、LGBTテーマを持つ絵本の朗読イベントに抗議に出向くとして脅しをかけました。が、地元の人々が力を合わせてカウンター抗議を繰り広げ、当日は脅しどころか愛と支援の1日になったとのこと。

レズビアンのセックス俳句本(猫イラスト付き!)が予約開始

たまらん猫イラスト満載のレズビアンセックス俳句本、The Lesbian Sex Haiku Book (with Cats!)が2016年4月に発売されます。著者はライターのアナ・プリー(Anna Pulley)氏。Kindle版あり。

王子は実は王女でした。トランスジェンダーが主人公の絵本『ザ・ロイヤル・ハート』

ニューヨーク在住の作家グレッグ・マクグーン(Greg McGoon)が、トランスジェンダーのプリンセスが主人公の絵本『ザ・ロイヤル・ハート(The Royal Heart)』を発表しました。

『The Cross in the Closet』(Timothy Kurek, Green Bridge Press)感想

キリスト教根本主義者のホモフォーブだったティモシー。自分の信念に疑問を持った彼が他人の立場を知るために選んだ手段は「1年間ゲイとして暮らす」ということでした。偏見やステレオタイプを新たな角度からとらえ、愛について語る真摯なノンフィクション。

トランスジェンダーのテディベア絵本、クラウドファンディングで目標額突破

オーストラリア発の、トランスジェンダーのテディベアと人間の男の子が主人公の絵本がむちゃくちゃかわいいです。2015年8月8日からKickstarterで資金集めが始まったこの作品、なんと1週間かからずに目標額(約96万円)を突破しています。

『<同性愛嫌悪(ホモフォビア)>を知る事典』(ルイ=ジョルジュ・タン[編]、金城克哉[監修]、齊藤笑美子+山本規雄[訳]、明石書店)』感想

驚異的な情報量を誇る、同性愛の歴史事典。世界各地のホモフォビアをめぐる諸相を、豊富な資料をもとに読みやすくまとめあげた1冊です。調べ事に使うもよし、1種のコラム集として楽しむもよし。日本についての項目の洞察の深さには、思わず舌を巻きました。

『図解雑学 ジェンダー』(加藤秀一・石田仁・海老原暁子、ナツメ社)感想

性別、ジェンダー、性的マイノリティ等について網羅的かつ明瞭に解説する本。図表やイラストのわかりやすさは、塾や学校の板書授業のお手本にしたいほど。見開き2ページでワンテーマが完結するため読みやすく、中高生から大人まであらゆる人におすすめ。

『同性愛と異性愛』(風間孝&河口和也、岩波新書)感想

エイズ・パニック、府中青年の家宿泊拒否事件、新木場事件などを題材に、日本社会における同性愛をめぐる状況についてまとめた良書。世界と日本のホモフォビアの歴史を振り返り、日本は同性愛に「寛容」との俗説に一石を投じる部分も必読。

『LGBTQってなに? セクシュアル・マイノリティのためのハンドブック』(ケリー・ヒューゲル[著]、上田勢子[訳]、明石書店)感想

10代のLGBTQ(Qは『クエスチョニング』、つまり迷っている人のこと)が日常の中で出くわす困難を切り抜けるためのサバイバルガイド。米国発のセルフヘルプ本だけあって、情報が詳しくて実践的。一問一答式の説明が特にわかりやすく、便利です。

『LGBTってなんだろう? からだの性・こころの性・好きになる性』(藥師実芳他著、合同出版)感想

性的マイノリティについての、明解かつ懇切丁寧な入門書。LGBTのみならず、LGBTのカテゴリーにあてはまらないセクマイについての記述も豊富。悩めるティーンや親・教師ほか、性的少数者についての知識と理解を深めたいあらゆる人に超おすすめです。

『Biological Exuberance: Animal Homosexuality and Natural Diversity』(Bruce Bagemihl, St. Martin's Press)感想

既に450種以上で報告されている動物の同性愛行動のうち、主に鳥類と哺乳類に関する膨大な情報をまとめた本。旧来の研究による説明のバイアスと限界を明らかにした上で、新たな視点が提示されます。「自然」と同性愛についての議論が特に痛快でした。

『Homosexual Behaviour in Animals: An Evolutionary Perspective』(Sommer, V. & Vasey, P. L. 編著, Camblidge University Press)感想

動物の同性愛行動に関するアカデミックな研究を揺籃期のものから最新のものまで振り返った上で、主に鳥類と霊長類についての比較的新しい論文を集めた本。過去のホモフォビックな説から最新の進化生物学的意見に至るまで、ものすごくおもしろかったです。

レズビアン家庭の子供向け絵本『Zak's Safari』に期待大

レズビアンカップルが精子ドナーの協力でもうけた子供たちを対象とした絵本『Zak's Safari』が、Kickstarterで資金を募っています。絵がかわいらしく、内容も説得力あり。出資5ドルでPDF本、20ドルでハードカバーがもらえます。

パキスタン初の同性愛テーマ絵本『My Chacha Is Gay』が超ラブリー

パキスタン系カナダ人アーティストのEiynah NM (@NiceMangos)さんによる絵本、『My Chacha Is Gay』がとてもかわいいです。Chachaとは父方のおじの意で、大家族でゲイのおじさんと同居している男の子の話なの。

『Does This Baby Make Me Look Straight?: Confessions of a Gay Dad』(Dan Bucatinsky, Touchstone)感想

俳優/プロデューサー/作家のダン・ブカティンスキーが、ゲイカップルとしての育児経験を綴ったエッセイ集。面白い箇所もあるものの、女性器への嫌悪感が延々描写されるところや、旧弊なジェンダー意識、そしてルッキズムにはうんざり。1度読めば十分かな。

『Why Be Happy When You Could Be Normal?』(Jeanette Winterson, Grove Press)感想

『オレンジだけが果物じゃない』の著者、ジャネット・ウィンターソンの回想録。『オレンジ~』の裏話兼後日譚とでも言うべき内容で、彼女のどの小説にも劣らぬ面白さでした。痛みの中にもユーモアを忘れない文章が、相変わらずみごと。

『Picture Perfect?』(Kordale Lewis, Landmark publishing)感想

以前のエントリ「黒人ゲイパパとその子供たちのキュートなインスタグラムが話題に」で紹介した、コーデイル・ルイス(Kordale Lewis)さんによるメモワール。平易な英語でサクサク読めて、しかも感動的。

『All we need is Love』(清水尚、講談社)感想

写真家の清水尚氏による、米国のLGBT家族写真集。日本の写真家が日本の出版社からこうした本を出していることに驚き、購入してみました。変に感動を強要しない淡々とした撮り方がおもしろいものの、あとがきがやたらとマジョリティ目線なのは残念。

『Redefining Realness: My Path to Womanhood, Identity, Love & So Much More』(Janet Mock, Atria Books)感想

トランスジェンダー女性のライター、ジャネット・モックによるメモワール。率直で、かつ洞察に満ちた個人史であるとともに、LGBTコミュニティで声を奪われがちな「下層階級出身の、有色人種のトランス」という立場から発言した画期的な本。

『In My Skin: My Life On and Off the Basketball Court』(Brittney Griner & Sue Hovey, It Books)感想

レズビアンのプロバスケ選手ブリトニー・グライナーによる自伝。かつて自分が受けたいじめや、支配的でホモフォビックな親&コーチとの対立などについて率直に語り、「本当の自分でいること」を力強く肯定する本です。LGBTユースに特におすすめ。

『東京異端者日記』(森奈津子、廣済堂)感想

両性愛者の作家・森奈津子さんがホームページで発表された日記(1998年7~12月分)を加筆修正の上まとめた1冊。いわば「笑いながら読める、90年代日本のセクシュアル・マイノリティ日記文学」。資料としても面白く、用語解説も親切です。

王子と王子が愛を発見。ゲイ絵本『The Princes and the Treasure』、世界各国で発売中

ふたりの王子の愛と冒険を描くゲイ絵本『The Princes and the Treasure』(訳すと『王子たちと宝物』)がおもしろそうです。先日紹介した騎士と王子の絵本もいいけど、こっちも読みたいぞ。日本でも買えるし。

騎士が王子と結婚する絵本『Bravest Knight Who Ever Lived』が話題に

児童文学作家ダニエル・エリコ氏の絵本『Bravest Knight Who Ever Lived』(訳すと『史上もっとも勇敢な騎士』)が画期的だと話題を呼んでいます。主人公の騎士が、王女ではなく王子と結婚する物語なんです。