2008-01-01から1年間の記事一覧
大金持ち×戦乙女の、ほのぼの女子高生百合4コマ。いちじくの暴走する熱愛を楽しむもよし、こーちんとわんちゃんの友情以上恋愛未満っぽさを楽しむもよし。ただ、一部のギャグがヘテロ男性目線なので、そこが気になる人は気になるかもしれません。
女子高生同士の胸痛むラブストーリー、第3巻。体育祭主体のインターミッション的な巻かと思いきや、意外にもふたりの恋は怒涛の進展を見せています。ハラハラさせられる展開も最後の引きも、どれももどかしくもいとおしく、大満足の1冊です。
校則により突然番長に任命された主人公が、美人風紀委員の指導のもと、さまざまな対決に挑むというドタバタコメディ。サブキャラに強烈な百合キャラがいるところが面白いし、いかにもな萌え漫画的要素を相対視してギャグにしてしまう姿勢もよかったです。
思春期少女たちのエロあり恋愛短編集。性表現がかなりTL風味。百合話は2編あり、片方は「同性同士の関係=未熟な、隠すべきもの」的ニュアンスがやや目立つ感じ。もう一方は女のコから女のコへの好き感情を爽やかに肯定していて、よかったです。
一種の魔女っ子アクションコメディ。恋愛色こそ薄いものの、ほとんど毎回女のコ同士のキスシーン(これがまたエロ可愛くて綺麗なんですよ)が登場するのがミソ。ベタなネタを多用しつつそれを軽やかにメタ視してみせるという笑いの取り方も楽しかったです。
18禁百合ゲー『その花びらにくちづけを あなたと恋人つなぎ』の、麻衣と玲緒との後日譚です。玲緒の台詞を借りて言うなら、前作は要するに 「この鈍感! あんたのことが好きだって言ってんの!」 という趣旨のお話でしたが、今回は、 「これからも一緒にいな…
ほっこりできる学園4コマ。百合と呼ぶにはやや薄口なものの、女子にモテモテな女子も登場。最初の方に1箇所だけ妙にホモフォビックな台詞がありますが、そこを通り過ぎてからの方が面白い(そして同性愛嫌悪色もない)ので、ぐっとこらえて読みましょう。
少女×少女と少年×少女の、思春期三角関係ラブコメ。一見ただのほのぼの&ドタバタ系のお話と見せかけておいて、実は要所要所にさりげなく毒がきかせてあるところがポイント高し。さまざまなキスシーンで描かれるキャラ達の心の機微もよかったです。
百合・ショタ・ロリ・近親などを優しく描く短編集。スキャンダラスな設定も同情しますが、どの関係も「スキな人をスキなだけ」(p. 162)な人間くさいいとおしいお話として描かれています。そこがとてもよかったし、女のコ同士のお話も皆素敵でした。
PS2百合ゲー『アオイシロ』のコミック版最終巻。お話はグランドルート準拠で、ゲームより整合性が高くて読みやすいです。百合っぽさはあまりない展開ですが、変にあざとい萌え狙いの百合シーンを入れるより、この方がよっぽどいいのではないかと。
さまざまなキャラのさまざまな恋模様をオムニバス形式で繊細に描く連作集。4巻に女のコ同士のお話が登場するのですが、それだけ読んで終わりではもったいなさすぎます。作品全体に通底するこの贅沢な痛みと切なさを全部味わわない手はないです。
18禁ロリレズエロ漫画。同作者さんの『WONDER SQUARE』や『LIFEFORMS』と比べると、エグくて過激な相互自慰&集団自慰物としての色彩がさらに濃いような。強引かつ痛そうな描写が多いので、かなり読み手を選びそうです。
『落花流水』の真田一輝さんによる時代劇コメディ。江戸の町を舞台に、元気者の女岡っ引き「銭形皐月」の活躍が描かれます。メインキャラはほぼ全部女性ですが、百合成分はかなり希薄。あくまで「スカッとするコメディ」として読むべき作品でしょう。
新聞専売所で働く女のコたちが主役の物語。ハートウォーミングな4コマの中に、女のコ同士の恋も仲良しも百合萌えも盛り込まれています。単なる甘ったるいだけの話ではなく、ちょっとしたダークさやしたたかさが随所に仕込んであるところもよかった。
結婚を前に「自分は同性愛者かも」と悩む女性が、試しに女性と付き合ってみる物語。設定だけで「なんちゃってレズのお試し同性愛?」と早合点しないでくださいね。誰にでもある痛みとそこからの救いを、静かにかつ力強く描き出してみせた傑作ですよ、これは。
売れなかったアイドル(♀)と貧乏作曲家(♀)との、セックスから始まるラブストーリー。葛藤はあれどホモフォビアはないし、エロの美しさや感情描写の繊細さも特筆もの。レズビアン的な感覚のリアルさもよく、今後の展開に期待大です。
収録作「Rosehip DIary」が一応女子高生同士のラブストーリーなのですが、百合というより女性同士による「ヘテロカプの共依存ごっこ」にしか見えませんでした。ヘテロノーマティブな関係がお好きな方にしか向かない作品なのでは。
猫型の獣人・モコロが憧れのお姉さまララッカを追いかけて奮闘する話。百合漫画としてはマイルドですが、モコロの妄想ギャグが楽しいし、根底に「普通と違うのは悪いことか?」というテーマが力強く脈打っているところがよかった。
18禁エロ漫画。「ナースキャップ」「危険な二人」「Blue Mermaid」の3篇が♀♀ものなのですが、どれも股間描写にばかり執着するスタンスが目立ち、百合とかレズビアンとかいうより単なる野郎のオナニー妄想という印象が強いです。
「コミック百合姫」を出している一迅社から出版された、百合作品の紹介本です。とりあげられている作品数は多くはなく、企画記事も予告の段階より減らされています。ただし、自社の出版物ばかり大きく取り上げたりしないという公平な編集方針は好感度大。
主人公「湧子」が腹違いの義姉「香子」とお風呂で痴態を繰り広げるコミカルなエロ漫画。繊細な絵柄によるキス絵や絡み絵が美しいし、女のコのイキ顔の描写なども綺麗です。男性との絡みも多少あるので、苦手な方はそこだけ注意を。
「ヴァイゼフラウ」と呼ばれる魔女たちと聖堂騎士たちの戦いを通じて、主人公・未夜の成長を描く物語。百合漫画として読むには、特に後半が物足りなかったです。男女二項対立の図式は退屈だし、ラストにも消化不良感が残ります。
収録作「早春のシグナル」に百合な人が登場。結婚が決まった女性の親友を思い切れない「千聡」というキャラの物語なのですが、決してステレオタイプな「日陰者の悲劇」路線に傾いていかないところがよかった。最後のスピーチの鮮烈さにも拍手。
キャバクラ「パパイヤ」をめぐる群像劇、最終巻。1巻と同じく女女恋愛にも男女恋愛にも独特のゆるさとエロさがあり、そこがとてもよかったです。百合カップルのちえりと美果に関しては、ちえりの爆弾発言に対する美果の完璧な切り返しが光ってました。
ビキニアーマー満載のアクションファンタジー。百合方面の演出がいろいろあざとすぎて「女性同士の関係から生まれるエロスから、異性愛至上主義の牙城をおびやかさない部分だけをこずるく横取りしている」ようにも見えてしまい、ちょっと残念。
18禁エロ漫画。百合/レズビアンものというより、「ロリな少女同士による男女セックスごっこ」路線の、たいへん異性愛主義的な漫画だと思います。「男女セックス最高」「異性愛規範最高」「セックスとは棒と穴」と信じ込める方向けなんではないでしょうか。
18禁エロ漫画。「お熱はかって…」「天使のブラ」「アンジェリーク」が、血のつながらない姉妹同士の百合ラブストーリーです。後半での性描写の、ある意味昔の小コミ的な部分には疑問も感じますが、結末そのものは甘くハッピーでよかった。
18禁エロ漫画。同作者さんの『眠りつづけるお姫様』にも登場する「桜」と「桃」の姉妹百合が10篇中6篇を占めています。器具使用が多めでちょっとSM入ってるところと、ただの「プレイ」ではなく根底に愛があるところは『眠りつづける(略)』と同じ。
カーリングを題材にするという珍しい切り口のエロゲ。6人のヒロインのうち、とあるキャラのルートだけが♀♀ルートです。しかしこのルート、だらだらと長いわりにたいしたエピソードの積み重ねもなく、シナリオも微妙に矛盾しています。おまけにエロ描写が「バ…
♀♀物3篇とヘテロ物9篇が収録された短編集なのですが、表題作の百合話「優しい棘」のラストの抒情性がとにかくすばらしいです。『ささめきこと』や『マルスのキス』みたいな切ない百合話がツボな人はとにかく買っとけ! と叫びたくなるほど。